論理エンジン、読解・作文トレーニング、中学受験に頼もしい骨太の問題集!

読解・作文トレーニング 論理エンジン/小学生版とは、今や国語現代文のカリスマ講師となった出口汪(でぐち・ひろし)さんの最近の作品です。普通の国語現代文の問題集とは、ひと味もふた味も違った、独特の構成の本です。


読解・作文トレーニング4年生―論理エンジン/小学生版 よみとり かきかた


出口さんといえば、15年以上前、私が2度目の大学へ入る頃に、語学春秋社から実況中継シリーズを出されて、一気にメジャーになられた方ですね。私も、実を言うと出口さんの実況中継シリーズを読んで現代文を勉強し、2度目の大学合格を勝ち取った1人なんです。

その出口さんが21世紀に入ってから、大学受験のみならず、小学生に向けての国語現代文の参考書・問題集を手がけられ始めました。出口汪の日本語プリント、そしてこの論理エンジンシリーズ、さらには先の日本語プリントの改良版である、新・日本語トレーニング...どれもこれも、出色の作品ですね。

しかし、論理エンジンとは、耳慣れない言葉です。
論理エンジン・公式サイトの記述によると、こうあります。

「論理エンジン」とは

私たちが提供する「論理エンジン」とは、学年を越え(無学年制)、生涯に渡って国語力、言語能力、そして論理力を徹底的に鍛えていく教材です。
人は思考するとき、必ず"言語"を用います。言いかえれば、言語を用いずして思考することはできないのです。 だとすれば、言語によって表現されているものを正確に把握する力、つまり言語能力を鍛えるということは、論理的思考力を鍛えることであると言えます。

本教材「論理エンジン」では、小学4年生レベルの一文の把握から始まって、現代文の問題集を難易度順にレベル設定し、一貫した解法で筋道・論旨を的確につかむ訓練を徹底して行います。
大きな特長は全設問が論理的思考のステップに則った流れになっていることです。そのため、問題数をこなすことがそのまま言語能力の鍛練となり、正確な思考の道筋=論理的思考を獲得することができる仕組みとなっています。

エンジンというと、一般の方には自動車のエンジンくらいしか思い浮かばないでしょうが、モノを動かす仕組みのことを一般にエンジンと言うんです。たとえば、スーパーのレジの計算アルゴリズムなども、計算エンジンなんて言います。
だから論理を推し進める仕組み=論理エンジンと言うことですね。

こういう風に、ご自分の理屈を表現されるときに、エンジンという言葉を選ばれたところなども、出口さんがただ者ではない証かも知れません。

さて、この読解・作文トレーニングは、小学4年生版・5年生版・6年生版と、学年別になっていますが、4年生版なら、これは小学4年生以上という意味だと理解すべきでしょう。内容は普通の4年生が、自分ひとりでこの本を学習するという場合は、なかなか理解できるレベルではありません。

実際、塾や学校向けには、4年生版→標準版、5年生版→上級編、6年生版→発展編 と言う風に表示を変えて、中学生でも利用できるようにしているようです。

ですので、たとえ今現在、小学6年生でも、4年生版から始めるべきでしょう。イヤそれよりも、同じ著者の作品である「新・日本語トレーニング」の第4巻までを先に学習してから、この4年生版に入るのが、ベストかも知れません。

新・日本語トレーニングは、解説が多い分、設問数が少ないというジレンマがありますが、この後にこの読解・作文トレーニングに取り組めば、かなりの練習量になるかと思います。


読解・作文トレーニング4年生―論理エンジン/小学生版 よみとり かきかた

最近多く出版されている出口モノのスタンダードとなるべきものだと思う。
ただし、自学自習には向いていない。
あくまでも、親か家庭教師がついてという前提で。
また、そもそもこのドリルを自学自習できる子は、これをやる必要がない。
やったところで効果は薄い。

お薦めする方のモデルとしては、
中学受験を目指している子供がおり、
いまひとつ国語の成績が伸びない(大手塾の偏差値で55以下)
というお子さんをお持ちの方で
ご自身がそこそこ指導できるあるいは家庭教師が雇える方であろう。
しかも、できるだけ短期間に仕上げてしまうほうが効果は顕著だろう。
おそらく、本書終了後の偏差値は想像以上に伸びているだろう。

僭越ながら、我が家のやり方を紹介させていただく。
せっかく美しい日本語が課題文として用いられているので、音読させた。
まず、課題文を2回音読。
その後、問題文を一度音読し、どんなことが問われているか簡単に頭に入れた上で、
課題文をもう一度音読。
それから解答させた。
また、音読させるときには、一度目は、自分が理解できるように、
二度目は、その理解が深まるように、
三度目は、教室でクラスのみんなに読み聞かせるつもりで感情をこめて。
このやり方だと、読み方の巧拙で、だいたいどれぐらいその文章を理解しているかわかる。

さて、効果のほどだが、ばらついていた偏差値がほぼ一定になってきた。
これは、今までは、自分独自のイメージで読んでいたために、
イメージと内容が一致しているときは非常に高い得点であったのだが、
イメージと内容が異なるとぼろぼろという状態から抜け出て、
正確に読むつまり論理的に読むということができるようになったのだろうと考えている。
子供いわく、「きちんと読んでいけば、正解が浮かんでくる。」

また、よくできるお子さんは1学年上のものをやるといいだろう。

副次的な効果として、
算数において、ちょっとした勘違いによる間違い(いわゆるケアレスミス)が
ほとんどなくなったことが挙げられる。

論理エンジン、恐るべし。

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