男の子や男性に絶対言ってはいけない言葉というのがいくつかある。
「変われ!」というのは、その一つだ。
男性が特定の誰かに対して、「変われ!」と言うようなことは、
なかなか言わないものだが、
女性の中には、平気でこの言葉を使う人がいる。
これは、心理学の交流分析風に言うと、
自分はOK、あなたはNG
というポジションで、一番卑怯なポジションだ。
いくつかの学習塾で採用されている「七つの習慣」的に言えば、
Win-lose(ウィン・ルーズ)
という状態で、これも非常に良くない。
特定の個人に対して「変われ!」ということは、
「私は変わらなくて良い、あなたは変わる必要がある」
と宣言することでしかなく、トラブルの原因にしかならない。
というのも邱永漢さんも言っているが、
自分の過去と他人の性格は変えられないもの
だからだ。
人に言われてすぐに変わるようなモノは、
性格でもなんでもない。ただの「態度」だ。
心は健康状態や経済状態によってコロコロ変わるが、
魂に由来する性格は、変わらないんだ。
(コロコロ変わるから「心」という説もある)
変わらないモノを変えろと言うのは、
無理難題を突きつけている以外の何モノでもない。
だからコレを言った瞬間、それを言った人は、ただの卑怯者に成り下がる。
そして卑怯者の言い分なんか、誰も聞くわけがないから、
コレを言ったら、その人の言うことなど、
なんにも聞かれなくなってしまう。
もちろん「私も変わるから、あなたも変われ」も、絶対にダメである。
これは、交流分析風に言えば、
私もNG、あなたもNG
というポジションで、七つの習慣風に言えば、
lose-lose(ルーズルーズ):双方に不利益
ということであり、やっぱりダメなんだ。
単に「変われ!」という言葉を、別の言葉で言っているだけで、
他人に「変われ!」と言ったらやっぱりだめである。
「変われ!」は、卑怯者の言うせりふ。
どんな言い方でもダメだ。
やるべきことは、自分が変わること
特定の誰かに変わって欲しいとき、
変わらなければならないのは、実は自分自身である。
それは結局、
「他人の性格は変えられない、変えられるのは自分の行動や価値観」
だということだ。
自分自身の状態が悪いから、自分の望む結果が得られない。
ただそれだけでしかない。
しかし実際に自分がうまく変わってしまうと
自分のモノの見方が変わるので、
相手に対する見方も変わって、行動も変わってしまう。
たとえば「やる気」がない子供にやる気を出させようと思って、
子供に「やる気を出せ」と怒鳴っても、なんにも変わらない。
これは自分が変わっていないから、
相手の行動も変わらない簡単な例だ。
一方、自分が「やる気」について勉強して知識を増やせば、
「どうやったらこの子供のやる気を引き出せるだろう?」
という風に考えて行動できるから、
「すぐできそうなことだけ、やらせてみよう」
「やることや達成したことに、プライズ(賞品)をつけてみよう」
など、いろいろ自分の行動が変わってくる。
そうなると、子供も影響されて行動が変わってくる。
また、「学習障害」について知れば、
学校やテストの成績を上げようとして、
目先の勉強に注力してもダメで、
遠回りでも基本的な学力を上げるトレーニングを
根気よくやる必要があるということがわかる。
勉強はできるが、人の気持ちが分かりにくい子供なら、
文字をひっくり返して書いてしまう子供なら、
...と、色々やり方が変わる。
誰かに「変われ!」と言いたいとき、
変わらないといけないのは自分だと言うことは、
忘れてはいけない重要なことだ。
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