全国模試で日本一の小学生を6人も出したという、横浜の学習塾の塾長が書かれた本です。
ここは元々、不登校児を預かる塾でしたが、子供に目標を見つけさせ、それを追い求めることをベースに、子供を指導されて結果を出されているようです。
私の今準備中のe-bookでも、目標を決めることを大きな項目で書いていますが、目標がないのに努力することは非常に難しいことです。
目標があってこそ、それを達成することに喜びを感じますし、それを達成するために何をやればよいかを求めるわけですね。
できれば大目標を見つけ、それにたどり着くための中目標、そして毎日・あるいは毎週に達成できるような手近な小目標という風に、目標を細分化するってことが大事でしょうね。
まあただ、大目標というのは、実は一番難しいことなんですけど。
それからこの本で、一番重要なのが、「子供に与えるインセンティブ」ですね。
インセンティブというのは、人間を特定の方向に行動させるエサのようなものです。
馬を走らせるために、鼻先にぶら下げるニンジンというのが、よくあるたとえです。
この本では、インセンティブという言葉は使っていませんが、子供を勉強させるために親はどういうインセンティブを与えればよいか、あるいはどういうことをしてはいけないか、ということがたくさん書いてあります。
私が一番ハッとしたのは、「成績が上がったら小遣いを増やす」というインセンティブを与えられた子供が、中学生・高校生になったら、勉強する気が起こらなくなったという例です。
勉強=お金という対応関係が子供にできてしまって、お金にならないなら勉強する気が起こらないということが起こってしまったという話です。
お金や高価なモノをインセンティブとして使うと諸刃の剣(もろはのつるぎ)で、その後のやる気を削いでしまうというのは、気を付けなければならない話ですね。
うまく行ったらほめる、ちょっとしたモノをご褒美としてあげる、欲しがっていた本を与える、遊びに行く、この程度でしょうかね。
子供に与えるインセンティブについては、一度まとめて考えてみたいですね。
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