公立中高一貫校というのが注目されている。
近年、中等教育学校という形態の学校が認可され、たまに耳にするようになった。これは中学と高校を合わせて6年間の教育を行うもので、6年制の学校だ。
高校1年生に当たる学年が4年生になるので、なかなか違和感があるんだけど、私立の進学校などではもう常識に近い感じ。桐蔭学園とか攻玉社なんかも設置している。
ただし、今までの中学と高校をそのまま存続させて、別に中等学校も併設しているところもある。
桐蔭学園でも、中等教育学校と中学・高校を併設するという形になっていて、以前生徒さんから「桐蔭高校じゃないよ。中等教育4年生だよ」と怒られたことがある。
しかしまあ、中学は中学で、高校は高校と呼べばいいが、中等教育学校というのはなんて呼べばいいんだろう?なんて悩むね。中等教育●年生と呼ぶのは長ったらしいから、中教か?
でもこれだと発音が「ちゅうきょう」だから、中華人民共和国の意味になってしまうしね。
さて一方、公立の中等教育学校も、続々設立されている。
新しく作られたところもあるが、従来の高校が中学を併設する形でやっているところも多い。
文部科学省では、全国で500校くらいまで公立の中等教育学校を増やす予定のようだが、この公立の中等教育学校は、入試が「適性検査」になっている。
教育大学の附属学校なんかでも適性検査という名で入試が行われるが、そんな感じだろうか?
で、一体公立中高一貫校・公立中等教育学校で、どんな試験問題(適性検査)が行われているかをまとめた本がある。
『ベネッセ発 親子で伸ばす「本物の学力」』と言う本だ。
中身を見ると、問題は多岐に渡る。都道府県によって全然違うし、抽象的な設問もある。
ただ、共通して言えるのは、自分の考えをキチンと説明する説明力は、絶対必要だと言うこと。
この辺の能力は、従来の国語教育では非常に軽視されてきたように思うが、要約とか、説明文とかを、自分で書く能力である。
漢字検定協会がやっている文章検定なんかは、この辺の能力を憂えて作られたようだ。
それから数字で考えるっていうことと、図で考えると言うこと。
絵や図を描くというのは、数学では非常に重要な能力だが、このあたりを問う問題だね。
必見だ。
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