国語の勉強に必要なもの
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5年生から始める中学受験、国語の学習法。
中学入試では、どんな問題が出題されるのかから確認しよう。
国語の場合は大抵の場合、漢字の読み書きや慣用句を当問題と、物語文と説明文がそれぞれ1題ずつ出題されることが多い。
漢字・語彙力ブロックの配点は、中学の難易度によってかなり変わる。
偏差値が低めの学校では、語彙力ブロックの配点は高めで、100点満点で35点くらいあったりする。
一方、難関校だと10点くらいで、読解問題中にいくつか忍び込ませるような出題パターンもある。
平均的な学校だと、物語文と説明文・随筆などでぞれぞれ40点、語彙力で20点というイメージかな。
合格点が60点だとすると、漢字の読み書きで20点というのは、かなり大きいから、漢字や熟語、語彙力の学習は必須だね。
語彙力は、問題文を読むスピードにも影響する
語彙力の養成は、ゆめゆめ侮ってはならない。なぜなら問題文を読むスピードに直結するからだ。
これは算数における計算力を考えれば分かる。
計算力がない、つまり計算が怪しくて遅かったりすると、問題を解くのに時間がかかる。
算数の入試問題では、計算問題や一行問題などの小問必答ブロックがあって、ここで40点以上の大きな配点がある。
だからここで確実に点数を積み上げるないといけないのだが、速く解かないとダメ。
というのも必答問題ブロックで点数を稼いでも、合格点にはまだ20点から30点ほど足りないから、どうしてもその後の難しめの問題から数問を解かないといけないのだ。
ところが難しめの問題は、問題の意味を理解するのに時間が必要だから、一行問題のようにすぐに解答に取りかかれない。
大問が4つあれば、1つあたり10分はかかるので、少なくとも30分前後は解答時間がほしい。
ところが試験時間を必答ブロックで大幅に使ってしまうと、その後の問題を解く時間が足りなくなって、時間があれば解ける問題も解けずに試験が終わってしまいかねない。
これでは合格点には届かないから、入試を失敗することになる。
それと似たようなことは、国語でも起こる。
語彙力がないと、答えを読み飛ばす
語彙力が不足していると、漢字の読み書き問題や慣用句などの問題で点数が取れない。
入試国語では、ここで20点くらいの配点があることが多く、学校によっては30点くらい配点がある場合もある。
なので漢字の読み書き問題をしっかりやっていないと、それだけで10点以上の遅れを取ることになる。
その分、読解問題で点数を取れば良いじゃないかと思うが、実は語彙力が不足していると、問題文を読むスピードも遅くなる。
入試国語の問題文は、物語文でも説明文でも、かなり長い文章を取り上げるから、読む速度が遅いだけでかなり不利になる。
変な話、読んでいるうちに、最初に何が書いてあったか忘れるくらいだ。
そしてさらに難しい言葉を読み飛ばしてしまい、記憶に残らないから、点数に響く。
文章中から単語を抜き出す問題もよくあるパターンで、こういう場合はキーワードとなるような難しめの熟語が答えになることが多い。
ところが人間の脳というのは、知らない言葉は飛ばして読んでしまうので、答えがピンとこない。
なのでとにかくまず、漢字の読み書きと、語彙力の養成は急務になる。
読解問題に取り組むのは、それが少し出来上がった状態にしないと、勉強の効率が悪い。