首都圏模試・合判模試とは?

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「しゅともし」「合判模試(ごうはんもし)」とは、首都圏模試センターが実施している中学受験のための模擬試験だ。

 

合判模試は、首都圏の学習塾が集まって行う模試で、簡単に言うと中小の学習塾の生徒がみんな受けに来る模試だ。

 

少なくとも数千人が受験するため、信頼度が高い。

 

大手中学受験チェーン(四谷大塚・サピックス・日能研など)は、それぞれ自塾で模試を行っているが、それ以外の塾に通っている中学受験生が受けに来る模試だと思えば良い。

 

もちろんこれらの大手塾でも、他塾生が受験できるオープン模試が開催されているので、それを受験するのも良いのだが、試験範囲がぞれぞれの塾で全く異なる。

 

大手塾のオープン模試と言っても、あくまで自塾の塾生のための模試の延長であり、試験範囲は自塾の学習カリキュラムに沿った範囲になる。

 

四谷大塚、サピックス、日能研は、学習カリキュラムがかなり異なるし、試験の難易度もかなり違う。

 

そのため他塾生がオープン参加で受験しても、あまり良い点は取れないだろうし、その分、自塾生の偏差値が高く出るという結果になる。

 

一方、首都圏もしでは、中学受験を専門としていない普通の学習塾の中学受験生が集うので、どこかの塾の塾生の偏差値だけ高く出るということはない。

 

模試の試験範囲も普通だし、5年生から受験勉強を始めた生徒でも、対策すればそれなりの点数が取れるし、妥当な偏差値が出るだろう。

 

 

 


首都圏模試の試験範囲の一例

首都圏模試は、首都圏の非大手中学受験専門塾が集って行う模擬試験だ。

 

そのため、試験範囲や難易度は全塾が納得できるように、多少ゆっくり目に設定されている。

 

たとえば5年生の7月の第1回合判模試は、こうなっている。

首都圏もし 小5合判模試 7月(第1回) 試験範囲
国語 物語文・小説、論説・説明文、詩、かなの知識、漢字・熟語の知識、ことばのきまり、ことばの知識、ことわざ・慣用句など
算数 整数・小数・分数の仕組み・四則計算、約数・倍数、数の範囲(以上・以下・未満)、周期を利用した問題、等差数列、三角形・四角形の面積、三角形・四角形の角度、立方体・直方体の積み上げ、体積(角柱と円柱は除く)、つるかめ算、植木算
理科 種子のつくりと発芽、太陽の動き、温度による体積の変化、酸素・二酸化炭素
社会 地図の見方(地図記号、縮尺、経度・緯度など)、各地の人々のくらし、日本の国土(地形、気候、都道府県など)

 

大手塾の塾生が首都圏模試を受ける価値とは

首都圏模試は、非大手中学受験専門塾の塾生や家庭学習で中学受験を目指している子供が受ける模試だ。

 

だから、4年生からすでに中学受験の勉強を始めている生徒にとっては、あまり魅力を感じないもしだろう。

 

たとえば算数の範囲などは、大手中学受験専門塾なら、4年生の冬までには学んでいる内容で、大手塾に通っている塾生にとっては「受ける価値なし」と判断されても仕方がない。

 

といっても、大手専門塾の塾生でも満点が取れるかというと、そうでもないような問題もあるから、侮ることはできないが。

 

ただ大手中学受験専門塾に通っていたとしても、首都圏模試を受験する価値は色々ある。

 

私学の雰囲気を知ることができる、学校説明会がある

まずひとつ目は、首都圏もし会場は私立中学なので、学校の建物だとか設備だとか雰囲気を知ることができること。

 

特に受験予定の中学が会場になっている場合、本番の入試を想定して参加する価値は大きいだろう。

 

受験シーズン度は季節が違う場合でも、学校までの所要時間などを実際に確かめることもできる。

 

そして受験会場では、子供が試験を受けている時間に、学校説明会が開催されることが多い。

 

学校説明会は、試験が実施されている中学だけの説明会の場合もあるし、近隣の私立中学の入試担当者が集まって自校の説明を行う「合同学校説明会」になる場合もある。

 

学校説明会では、様々な資料や過去問などが配られたりするし、質問を受け付けてくれる場合もあるので、是非参加したいところだ。

 

成績不振の子供を受験させてみる

そして、大手専門塾に通っている場合でも、塾内成績がもう一つ良くない生徒も、受験する価値が大いにあるだろう。

 

中学受験専門塾に集う生徒というのは、親も教育熱心で、根掘り葉掘り子供に関与してくる。

 

しかし相当勉強したからと言って、できるようになるかはわからない。

 

組替えテストだとか席替えテストが駄目で、一番下の組になっていたりしたら、専門塾に通っていても微妙なところだ。

 

そこから上を目指すだけの強いメンタル持ちならまだ良いが、ふてくされて勉強にも熱が入らなくなってしまってはどうしようもない。

 

でも首都圏模試では、そういったダメダメの受験生も受けに来るし、偏差値が低い中学を志望している生徒も受けに来るので、大手塾の劣等生でも対等に受験することができる。

 

変な話、大手塾で上のクラスを目指すよりも、首都圏模試でがんばるという方向に変えるというのも良いかもしれない。


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