予習シリーズ算数 6年上の内容は?
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予習シリーズを使った算数の勉強のつづき。
予習シリーズ6年生版(6年上)は、5年生の1月までに習った内容の、総復習版になっている。
では実際にはどういった内容になっているのか、見ていこう。
予習シリーズ算数 6年上の内容(前半)
4月に第一回の合不合判定テスト、6月に全国統一テストがあるため、5年生より2回(2週間分)、単元が少なくなっている。
四谷大塚での学習時期 | 単元名 | 学習内容 |
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第1回(5年生2月) | 和と差の文章題 | 平均、つるかめ算、差集め算、連立方程式、年齢算、推理、ベン図を使う問題、切手の組み合わせ、他。 |
第2回 | 数と規則性(1) | 植木算、規則性、曜日と日数、等差数列、数列の和、三角数、図形と交点の数、他。 |
第3回 | 平面図形(1) | 平行線と角、三角形と角、三角形四角形の面積、円と三角形の問題、対角線の数、三角形の等積変形、円と扇型の面積、長方形の周上を動く点の問題 |
第4回 | 容器と水量、変化とグラフ | 注水問題、水に棒や物体を鎮める問題、グラフと水量、他。 |
第5回(5年生3月) | 総合 | 第1回から第4回までの復習 |
第6回 | 速さ(1) | 時速・分速・秒速、平均の速さ、所要時間を求める問題、きょうだいが出会ったり追いついたりする問題、きょうだい間の距離のグラフを読み取る問題、他。 |
第7回 | 平面図形(2) | 縮尺、相似と長さ、相似と面積、相似比を求める問題、 |
第8回(6年生4月) | 場合の数 | 並べ方、サイコロの目の出方、順路数を求める問題、席決め、色の塗り分け、組み合わせ、他。 |
第9回 | 総合 | 第6回から第8回までの復習 |
予習シリーズ算数 6年上の内容(後半)
四谷大塚での学習時期 | 単元名 | 学習内容 |
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第10回(6年生4月末) | 割合と比の文章題 | やり取り算、食塩水の問題、売買差益、連比、仕事算、ポンプと排水の問題、など。 |
第11回(6年生5月) | 立体図形(1) | 立方体・直方体の切断面、 |
第12回 | 平面図形(3) | 三角形の重なり、三角形・長方形・円の回転と転がり、 |
第13回 | 数と規則性(2) | 約数や倍数を使った問題、素因数分解、 |
第14回(6年生6月) | 総合 | 第10回から第13回までの復習 |
第15回 | 速さ(2) | 三角形や四角形の周上の動点と面積、通過算、時計算、流水算、など。 |
第16回 | 立体図形(2) | リボンを掛ける問題、展開図、立体の表面積、円錐の体積と表面積、立方体の積み上げ、影の面積、など。 |
第17回(6年生7月) | 論理と数の操作 | 四捨五入、順位の推理、選挙の当選票数、N進数、など。 |
第18回 | 総合 | 第15回から第17回までの復習 |
6年上より、予習シリーズ5年上下の練習問題をやった方が良い
5年生から中学受験の勉強を始めた場合、どうしても予習シリーズのカリキュラムに追いつこうと考えてしまう。
しかし新しくなった予習シリーズは、カリキュラムが半年分ほど前倒しになって、5年下までで受験算数の問題を網羅する形になってしまった。
昔は中学受験は5年生から始めるカリキュラムのところが多く、4年生はその準備段階という位置づけだったのに、昨今の大手中学受験塾は、4年生からもうガンガン受験算数のテクニックを教えている。
ということで、5年生から中学受験の勉強を始めた生徒の場合、1年から1年半くらい、カリキュラムが遅れてしまうわけだが、予習シリーズ6年上の内容を見てみると、総復習的な内容になっているため、これは使うべきなのかどうなのか、かなり迷うところだ。
以前のカリキュラムだと、入試の単元は、6年生の夏休み前くらい終わるようになっていたので、予習シリーズ5年下も、6年生の夏休み前に終われば良いわけだし。
6年上のテキストの内容を見ても、難易度を3つの星で表していて、☆一つ(ものすごく簡単な問題)が非常に多いので、それだったら5年上下の「練習問題」を復習したほうが良いように思う。
四谷大塚としては、テキストがないと授業が進められないし、判定テストも実施できないから、こういうテキストを作っているんだろうが、6年生の頭くらいには志望校もかなり絞られてきているだろうし、子どもの偏差値もだいたいわかってくる頃だから、子供それぞれの学力にあった問題集を探すほうが良いだろうね。