首都圏模試(しゅともし)に合わせて学習する
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5年生から始める中学受験。次は模試を使って学習を進める話だ。
中学受験の大手専門塾であれば、毎月のようにテストがある。
しかし一般の塾や家庭学習で中学受験の勉強をしている場合、子供がどれくらいできるものなのかは、模試を受けに行って確かめるしかない。
受験勉強を始めてすぐから、とにかく現在の能力を知りたい…ということで、模試を受けることもあるだろう。
ただ模試を受けたとしても、5年生から勉強を始めた場合、未学習の単元が多くて全く点数が取れないということもある。
点数がひどすぎると、子供はやる気を無くしてしまうから、あらかじめ試験範囲を確認して、対策を練る必要がある。
首都圏模試 合判模試 5年の試験範囲
理科・社会は省略。試験範囲は目安で、書いてあっても出題されないことも多いし、問題集に載っているような問題が出るわけでもないかあら注意が必要。
時期 | 国語 | 算数 |
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第1回(7月初め) | 物語文・小説、論説・説明文、詩、かなの知識、漢字・熟語の知識、ことばのきまり、ことばの知識、ことわざ・慣用句など | 整数・小数・分数の仕組み・四則計算、約数・倍数、数の範囲(以上・以下・未満)、周期を利用した問題、等差数列、三角形・四角形の面積、三角形・四角形の角度、立方体・直方体の積み上げ、体積(角柱と円柱は除く)、つるかめ算、植木算 |
第2回(9月初め) | 物語文・小説、論説・説明文、随筆、かなの知識、漢字・熟語の知識、ことばのきまり、ことばの知識、ことわざ・慣用句など | 整数・小数、分数の仕組み、四則計算、概数、約数・倍数、並べ方・選び方の基本、円とおうぎ形の面積、円とおうぎ形の角度、多角形の角度、対角線、立方体・直方体の体積・容積、割合・百分率、平均、消去算、条件整理 |
第3回(9月末・10月初め) | 物語文・小説、論説・説明文、随筆、詩、漢字・熟語の知識、ことばのきまり、ことばの知識、ことわざ・慣用句、敬語の知識など | 整数・小数・分数の仕組み・四則計算、約数・倍数、規則を利用した問題、角度を求める問題、面積を求める問題、円・おうぎ形に関する問題、正多角形に関する問題、相当算、百分率・歩合、差集め算、速さの三用法 |
第4回(12月) | 物語文・小説、論説・説明文、随筆、詩、漢字・熟語の知識、ことばのきまり、ことばの知識、ことわざ・慣用句、敬語の知識など | 整数・小数・分数の仕組み・四則計算、数の性質、場合の数、角度を求める問題、面積を求める問題、約束記号、平均の速さ・旅人算、売買算、条件整理 |
第5回(1月中旬) | 物語文・小説、論説・説明文、随筆、詩、漢字・熟語の知識、ことばのきまり、ことばの知識、ことわざ・慣用句、敬語の知識など | 整数・小数・分数の仕組み・四則計算、数の性質、規則性、角度を求める問題、面積を求める問題、折り返し図形、速さのグラフを読み取る問題、食塩水の問題、条件整理 |
首都圏もしを受ける準備(算数)
首都圏もしは、非大手中学受験塾が集まって行っている模試であるため、試験範囲は比較的ゆるやかに設定されている。
しかしながら中学受験のための模試であるから、様々な中学受験特有の問題が出題される。
7月の第1回合判模試では、三角形や四角形の面積・角、つるかめ算・植木算、周期性の問題や等差数列が範囲に入っている。
第1回は、小数や分数の計算を必要としない単元が中心になっているが、異分母の分数の計算なども計算ブロックに出されたりする。
必答問題ブロックでは、計算問題と一行問題で12問、点数にして60点なので、ここが全部得点化できれば、偏差値45以上くらいにはなるというイメージだ。
ちなみに国語と算数は150点満点の試験なのだが、偏差値55未満の普通の中学を受けるつもりであれば、100点満点として捉えれば良い。
大人が見れば、5年生には簡単すぎるような問題も多いのだが、できない子供というのは、これでも1問とか2問くらいしか正解できないし、得点も20点前後になってしまう。
なんでそんなに出来ないんだろう?とも思うが、できない子供というのは、問題の意味がよくわかっておらず、頭がぼんやりしているうちに試験が終わってしまう感じらしい。
変な話、模試で2問くらいしか正解を出せないような子供もたくさん受けているのが首都圏もしなので、ビックリすることもない。
こういう子供の場合、勉強ができなすぎて心配だから面倒見の良い私立へ行かせようという動機で受験勉強しているので、点数が取れないのも道理なんやね。