予習シリーズは、買うべきか?
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5年生からの中学受験、次は教材の話だ。
教材は、学習塾が指定してくるので、それを使えばよいのだけれど、無視できないのが「分かりやすいかどうか」だ。
子供が自分で読んでも学習できない教材であれば、なにか副読本的な教材もほしい。
そのために検討されるのが四谷大塚(よつやおおつか)の「予習シリーズ」だ。
予習シリーズは、説明が分かりやすいとして、昔から中学受験の定番の教材で、早稲田アカデミーなどの多くの塾で採用されている。
四谷大塚提携塾もたくさんあって、そこでも用いられているから、良い教材には違いない。
そして予習シリーズは、四谷大塚の教室やWebサイト(四谷大塚ドットコム)で購入することができるし、2024年現在では、1冊¥2、200円で買えるから、書店で売っている中学受験用の教材と価格は大差ない。
これはぜひお守りとして、買っておいたほうが良いかも。
特に算数。そして4科目受験の場合は、理社も。
★予習シリーズは、こちらから注文できます。
→四谷大塚ドットコム
予習シリーズの欠点
予習シリーズは、中学受験の王道的教材だ。多色刷りで、理社はカラーページが多い。
大きさもA4サイズで、厚さも分厚い。解答解説も同じく分厚いので、非常に重宝する。
塾で習っている単元で、苦手な単元があれば、予習シリーズで勉強し直すという使い方がおすすめだ。
なので1セット揃えておいたほうが良いのだが、実は欠点も多々ある。
一つは、採用されている問題の難易度が、中レベルまでしか載っていなくて、開成中学や桜蔭中学校といった超難関校対策ができないことだ。
そのため、四谷大塚本家でも、超難関シリーズという教材を作って、別途販売している。
また算数などは、予習シリーズだけで学習するには、いろいろ抜けている単元がある。
たとえば4年生版の下巻からは、小数の割り算だとか、分数の掛け算や割り算を使う問題が出てくるのだが、これらの計算学習は予習シリーズには載っていない。
四谷大塚では、4年の夏期講習教材で小数や分数の計算を学習するそうで、教材の連続性は上巻と下巻でつながっていないのだ。
四谷大塚の学習カリキュラムでは
- 4年生上巻
- 4年生夏期講習教材
- 4年生下巻
- 5年生上巻
- 5年生夏期講習教材
- 5年生下巻
という順序で教材を使用するということになっているらしい。
そのため、予習シリーズをメイン教材として中学受験の勉強をする場合は、欠落している単元を別に学習する必要がある。
ちなみに某サイトによると、4年生の夏期講習で習うのは
- 小数のかけ算とわり算
- 分数のたし算とひき算
- 分数のかけ算とわり算
- がい数
- 差の集まり考える問題
- ご石をならべる問題
- いろいろなならべ方
- いろいろな組み合わせ方
で、5年生の夏期講習で習うのは
- 比の表し方
- 比例式と逆比
- 相似
- 底辺の比と面積比
- 通過算と時計算
- 流水算
- 素因数分解
- 物体をしずめる問題
だそうだ。
結構、重要な単元が、予習シリーズでは欠落しているんだね。
まあその分はまた、6年生の教材で復習するのだろうけど。