予習シリーズ算数5年下の内容と取り組み方
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5年生から始める中学受験、予習シリーズ算数の使い方。
今回は予習シリーズ算数5年下の内容と取り組み方について。
予習シリーズの発行元である四谷大塚のカリキュラムでは、夏期講習が必修で、この必修夏期講習で
1 比の表し方
2 比例式と逆比
3 相似
4 底辺の比と面積比
5 通過算と時計算
6 流水算
7 素因数分解
8 物体をしずめる問題
を学ぶことになっている。
予習シリーズ算数 5年下 学習内容 (前半)
四谷大塚での学習時期 | 単元名 | 学習内容 |
---|---|---|
第1回(5年生9月) | 比の利用 | 比の復習(夏期講習で学習済み)。連比、比を用いた差集め算ややり取り算など。 |
第2回 | 平面図形と比(相似) | 相似な図形と相似比、面積の相似比、345の直角三角形、など。 |
第3回 | 平面図形と比(面積比) | 影をつけた部分の面積の比を求める問題、比を使って面積を求める問題、他。 |
第4回 | つるかめ算の応用と年齢算 | つるかめ算は4年生版で学習済み。芋づる算、比を使った年齢算、線分図や面積図で解く問題。 |
第5回(5年生10月) | 総合問題 | 第1回から第4回までのまとめ |
第6回 | 速さと比 | きょうだいの進む速さを比で表した問題、往復でかかった時間や進んだ距離をを比で表した問題、かかった時間と速さが逆比になることを利用する問題、など。 |
第7回 | 旅人算と比 | グラフ(ダイヤグラム)と比を使って、兄弟が出会ったり追い越したりする問題など。 |
第8回 | 平面図形と比(まとめ) | 辺の長さや影をつけた部分の面積を、比を用いて解く問題など(これまでの復習) |
第9回(5年生11月) | 図形の移動 | 図形を平行移動させた軌跡の面積、図形を転がした時にできる弧の長さ、2つの図形を交差させたときの共通分の面積を求める問題、など。 |
第10回 | 総合問題 | 第6回から第9回までのまとめ |
予習シリーズ算数 5年下 学習内容 (前半)
四谷大塚での学習時期 | 単元名 | 学習内容 |
---|---|---|
第11回(5年生11月) | 仕事に関する問題 | 仕事算、複数の管で水をいれる問題、など。 |
第12回 | 水深の変化と比 | 注水問題、水槽に棒や物を鎮める問題(夏期講習で学習済み)、グラフと水深、 |
第13回 | 整数の分解と構成 | 素数、素因数分解、平方数、既約分数、約数の数、ランプを点灯させる問題、など。 |
第14回(5年生12月) | 立方体と直方体の切断 | 立体の切断面を考える問題、など。 |
第15回 | 総合問題 | 第11回から第14回までのまとめ |
第16回 | 濃さと比 | 食塩水のやり取り問題(5年上で学習済み)、濃さが比で表されている問題、他。 |
第17回(5年生1月) | いろいろな立体の求積 | 回転体の体積、立方体積み木の問題、など。 |
第18回 | いろいろな速さの問題 | 時計算・通過算・流水算(以上、夏期講習で学習済み)、比を用いた上記の応用もんだいなど。 |
第19回 | 総合問題 | 第16回から第18回までのまとめ |
予習シリーズ算数 5年下 入試直結問題がいっぱい
予習シリーズ算数5年下の前半は比を使った問題、後半は4年下巻から5年上巻までの学習内容に、比などを使った応用問題が加わった感じやね。
仕事算や通過算、時計算などが5年下の後半に出てくるとは、ちょっと意外だった。
これらの単元は、変な話、5年上のどこに入れても良いような単元だけど、夏期講習で一回やって、さらに比を加えた問題で復習するという感じなのかな。
入試では、これらの問題は必答問題になるが、難関中学の合否を分けるような難しい問題は作りにくいから、こういう配置になっているのだろう。
また立体図形の切断の問題は、必ず出題されるわけではない単元だから、「一応教えとくね」という感じの位置にある感じ。
四谷大塚のカリキュラムでは、5年生の1月からはもう、入試問題で出題されるような内容を扱っていて、春休み以降はもう、これまでの学習内容の総復習と、超重要問題を確実に得点化するためのカリキュラムになっている。
なので予習シリーズ6年生版は、買っても良いが、実際に使うのは夏休みくらいからというイメージでも良いかもしれない。
5年生から受験勉強を始める場合、6年生の夏休み前くらいに、予習シリーズ5年下を全て学習し終わることが肝要ってことになるね。