国語の成績が悪いのは(11)心情表現を丸覚えさせる

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国語の物語文の解き方の話の続きだ。

 

中学受験の国語の場合、物語文の主人公は、たいて小学生になっている。

 

たいていは男の子であるが、たまに女の子のこともある。

 

女の子が主人公の話が少ないのは、男の子を主人公にした話よりも少ないのか、心情と行動がキレイにリンクしないってことなのかも知れない。

 

で、その主人公が何かの事件によって、心の中に変化が生まれる。

 

つまり子供が成長する話が多いわけだ。

 

だから答える事というのは、ある程度決まってくる。

 

それは、

  • 事件の前の登場人物の心情、
  • 事件の後の登場人物の心情
  • 心情の変化したきっかけや理由。

ということ。

 

こういうことが、「主人公は、なぜそう思ったのか」
「それを表している部分はどこか」
「主人公は、どうしてそう言う行動を取ったのか」
「主人公はどういう風に変わったのか」
「その原因・きっかけは何か?」
という風に問われていくわけだ。

 

だから変な話、問われることはいつも同じなんやね。

 

だから物語文が得意な子供というのは、簡単に正答を出してしまうと言うことになる。

 

 

ジレンマや葛藤、心情表現を押さえる

ただ問題は、心情表現をちゃんと書けるかどうかだ。

 

心情表現というのは、心の状態を表した言葉だけれど、「楽しい」、「悲しい」、「うれしい」、「寂しい」、「腹が立つ」、「さびしい」、といった、喜怒哀楽の基本的な感情表現のみならず、「もどかしい」「じれったい」「腹立たしい」「我慢ができない」「イライラしている」

 

などといった、ジレンマや葛藤を表す心情表現も、ちゃんと答えられないといけない。

 

前者の表現はシンプルな感情表現だから、たいていの場合は答えられる心情だろう。

 

そしてその感情を引き起こした理由をつければ、たいていはそのまま答えになる。

 

「日頃家にいないお父さんが帰ってきて、うれしい」
「いつもいたペットが死んでしまって、さびしい」

 

こんな感じだ。

 

しかし後者の表現というのは、二つの心情が葛藤しているわけだから、けっこう答えにくい。

 

「腹が立ったが、怒鳴り返す勇気がなく、悔しい」
「困った人がいるのに、自分には何もできず、腹立たしい」

 

やりたいこと・やるべきことと、やる資格や能力がないこと、パターンをまとめればそう言うことなんだけれど、これを書くのはなかなか難しい。

 

こういう子供には、ある程度、心情表現をまとめて、丸覚えさせると言うのも一つの手かも知れないね。

 

とくに何も書けずにフリーズしてしまう子供には有効かも知れない。


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