国語の成績が悪いのは(14)一人っ子は不利?

物語文や小説で点数が取れない子供の場合、他人の気持ちに鈍感な場合も多い。

 

これは元々の素質もあるし、また育った環境にも原因がある。

 

たとえば自己中心の性格の子供の場合、他人の心情や感情には関心を向けない。

 

関心があったとしても、自分の利益を先にしてしまう。

 

他人に関心がなければ、他人の心情を見て取ると言うことは、日常的に学べないので、よくわからない。

 

これは喘息など、体の具合が悪くて、他人に関心が向かない場合も同様だろう。

 

子供というのは、軽い頭痛持ちでも、腰痛持ちでも、鼻づまりでも、それが意識に登らない。

 

物心付いた自分からそう言うものだと思っていたりすると、苦痛を親に訴えない。

 

ただじっと自分の痛みと闘っていたりする。

 

そう言うときは、他人のことに注意を向ける余裕がない。
他人のことを気遣ってあげる余裕がない。

 

私などもそう言う口なんだけれど、自分の体内の痛みに神経を使っていると、余裕がないので他人のことを気遣いにくい。

 

だから物腰が静かな子供の場合、何か持病を持っていたり、ずっとどこかが痛かったりすると疑った方が良いかも知れない。

 

何もないのに楽しそうにしていれば、大丈夫だけれど。

 

兄弟げんかは、大事
また同性の兄弟しかいない場合、異性の感情や心情は分かりずらい。

 

物語文や小説は、男の子が主人公のモノが多いと書いたが、子供が女の子だけの場合、男の子の日常はわかりずらいし、逆に男兄弟だけの場合、女の子の日常は分からない。

 

もちろんお母さんは女かも知れないが、子供は母親を女の子として認識していないから、やっぱりそれは分からない。

 

だからもし女の子特有の心情を問題に出されると
全く分からなくなることが多いだろう。

 

女の子が男子校の問題を解くとできなかったり、逆に男の子が女子校の問題を解くとできなかったりするのは
そう言うことと思われる。

 

また一人っ子になると、兄弟げんかも起こらないので、心情の揺れが起こるチャンスが少ない。

 

小説の心情問題が苦手な子供の兄弟関係を尋ねると、一人っ子の場合も多くて、これも一つの原因かも知れない。

 

兄弟がいれば兄弟げんかがあり、そのほかの兄弟同士の話や貸し借りがある。

 

兄弟同士の交流や、親との交流によって、子供は様々な気持ちになったり、考えたりする。

 

また親や親戚・学校や塾の先生から、兄弟と自分を比較して、ああだこうだと言われたりすることもあるだろう。

 

そう言う「事件」が起こるたびに、実際に感情や心情が変動し、いろんな気持ちになる。

 

兄弟というのは、自分の比較対象であり、同年代の他人の代表でもある。

 

だから兄弟がいない一人っ子の場合は、そう言う兄弟同士の交流がない分、経験値が低くて、それが原因で、物語文の心情問題が解けないのかも知れない。

 

中学受験の国語の場合、物語文や小説では、「他人の気持ちが分かること」
「みんなの気持ちが分かること」
ということを試しているんだという人もいるから、兄弟がいる人にはピンと来るような感情・心情も、一人っ子にはピンと来ないと言うことが起こっても
不思議ではないね。

このエントリーをはてなブックマークに追加