「勉強ができない子供」と一口に言っても、2通りある。
一つ目は、「勉強しないから、できない子供」。
これは文字通り、勉強しないから、できない場合だ。
で、もう一つは、「勉強できないから、できない子供」。
こっちは、勉強しないからではなく、勉強できない場合。
要するに、「できない」から「しない」。
その結果「できない」というわけだ。
これは、似ているようで、実は全然違う。
塾で十年以上教えている先生でも、
この違いが分かっていない場合も多い。
「家庭での勉強が大事です」
「宿題をきちんとやってきて下さい」
塾でできることなんて、タカが知れているから、
家で勉強してもらわないと、確かに成績なんか上がらない。
これ自体は本当のことではある。
勉強すればできる子供は、家で習ったことを復習すれば、
成績は上がるし、少なくとも下がることはない。
だから家庭学習は、確かに大事ではある。
できないからできない子供には、地道な穴埋め作業が必要
ところがこれ、「勉強できないからできない子供」には、
当てはまらない。
勉強できないのには、それまでの段階のどこかで穴があるわけだから、
その穴を埋めてあげないと、家で勉強することなんてできない。
勉強しようとしても、すぐに分からないことやできないことが出てきて、
結局そこで止まってしまう。
分からないことが多いと、やる気も失せるし、あくびや眠気が起こる。
で、何にも進まないで終わってしまう。
さらに「自分はできないんだ」という失敗体験までする羽目になる。
できる子供というのは、できること自体が楽しいし、
できることが成功体験になっているので、新しいことにもチャレンジできる。
ところができない子供というのは、できないという体験を積んでしまうので
そのまま放って置くと、ドンドンできなくなっていって、
最後にはどうしようもなくなってしまう。
こう言うときは、とにかく何が分かっていないのかを見つけ出し、
そこを埋めていく作業が必要だ。
子供だって、勉強しようとしているときは、
勉強できるようになるといいなと思っている。
ところがそこで分からないことだらけのことをやらされると、
いっぺんに頭が止まってしまう。
だからもう思い切って簡単な問題だけやらせて、
成功体験をつませつつ、穴を見つけてそこを埋めていく。
穴を埋める作業は、ハッキリって根気のいる作業だけれど、
足し算、引き算、かけ算、わり算、など、
いろんな計算問題を組み合わせた問題集を毎回やれば、
徐々に埋まっていく。
そして分からないことが減ってくると、やることが見えてくるので、
子供のやる気も復活してくる。
そこまで行くのに、何ヶ月もかかるのではあるが、
「勉強できないからできない子供」には、それしかない。
Pre >
学習塾難民~学習塾を転々とする子供。
Next >
計算力のない子供の特徴(1)引き算が遅い