中学受験 狭い範囲のテストは意味がない。

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たまに、小テストの範囲を前もって教える先生がいる。

 

「ここからココまでテストしますので、覚えてきてください」

 

ってやつだ。

 

これって、定期テストの勉強法で、受験のための勉強法じゃない。

 

受験のための小テストなら、今までやった範囲や、まだやっていない範囲から、いきなり出題しないと、意味がない。

 

なぜかというと、「長期記憶」をテストしないといけないから。

 

ご存じの通り、記憶には、短期記憶と長期記憶というのがある。

 

短期記憶というのは、一ヶ月程度で消えてなくなってしまうものだ。

 

モノを覚えるとき、脳は、それをシッカリ覚えるべきかどうかを、判断する。

 

まず、一旦覚える場合は、ワーキングメモリーという形で覚える。そして何度か覚えることをくり返すと、短期記憶になる。

 

さらに1ヶ月以内に、その言葉を使うことがあれば、その記憶が「大事なものだ」と判断して、長期記憶にするが、使われなければ、その記憶を消してしまう。

 

覚える→ ワーキング・メモリー → 短期記憶 → 長期記憶

 

という風に、記憶は脳に刻み込まれる。

 

つまり、前もって答えを教えてテストした場合、テストしているのは、短期記憶にその記憶があるかどうかでしかない。

 

しかし、受験で必要なのは、長期記憶というヤツだから、結局こういうテストをしても、できるのかどうかわからない。

 

やるだけムダと言うものだ。

 

大学受験を経験していない講師に注意!

ところが、なぜかこういうやり方で小テストをしようとする講師がいる。

 

理由を聞くと、「かわいそうだから」という。

 

かわいそう? 何が?

 

「教えないで試すのは、かわいそう」

 

でもそれって、カンニングだろ。受験で答えを前もって教えたら、ただのカンニングだ。

 

大事なのは、普段からそれを覚えているかどうか、チェックすることだ。

 

覚えていることと、覚えていないことを切り分けて、覚えていない事項を覚えさせる。そのためにやっているんだ。

 

でもその講師は、納得しない。

 

で、経歴を調べてみると、大学受験をちゃんとやっていない。内部進学だか、推薦だかで、大学まで進んでいる。

 

言ってみれば、受験とマトモに取り組んだことがないから、言ってる意味がわからない。

 

こういう人に子どもを預けると、結局試験前になってあたふたすることになるから、注意が必要だ。

 

受験でも、世間でも、いきなり知らないことに出くわすのは普通のことだ。

 

そういったときに、どう対処するかを学ぶのも、勉強の重要なところだろう。


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