親御さんの中には、絵日記を嫌う人がいる。
絵日記はダメで、作文の方が上だと思っている。
たしかに作文というのは、
国語力アップのために必要なトレーニングかもしれない。
しかし小学生低学年のかく作文なんか、
たいてい親や教師が書かせている偽物だ。
親や教師が手伝って書かせた作文など、、
子供が自分で何かを表現しようとした結果でない。
そこには工夫や気づきがないから、
言葉に対する興味もなかなか起こらない。
言葉に敏感になるには、
言葉で他人に何か伝えたいという情熱が必要だ。
一方、絵日記は、親や先生が手伝わないのに、
一生懸命書く子供が多い。
動物のことを説明したり、
今日あった出来事を書こうとしたり、
とにかく何かを伝えようとする子供が多い。
絵を描くことによって、
他人に何かを伝えられると
本能的に感じているのかも知れない。
小学生レベルの知識や語彙だと、
なにかを言葉だけで表現するのは、
まず不可能に近いからね。
作文力は、実はほとんど役に立たない
一方、物事を絵や図を使って
説明する能力というのは、社会では必須の能力だ。
ビジネスでも、パワーポイントを、
うまく使えるかどうかで、成績に大きな差がつく。
社会では、他人に対してうまく説明できる能力や、
簡潔に要件を伝える能力が必要なのだ。
ところがこれは、作文力とは
全く関係ない能力だったりする。
文章の専門家だから...と思って、
国語の教師を何十年やっていた人や、
国語が得意という先生などに、
お知らせやチラシを作ってもらおうと
しても、全然作れなかったりする。
A4一枚のお知らせを作ってもらうのさえ、
何がどうで、何をお願いしたいのか、すら、
よく分からなかったりする。
つまり、伝えたいことを簡潔にまとめたり、
他人にやってもらいたい要件を
スムーズにやってもらえるような
文章を書くというのは、
全然別の能力だったのだ。
国語の先生に頼んでも埒があかないので、
結局いい年をしたオジサンが、
徹夜してパワーポイントを作っていたりする。
絵日記とは、説明力を養うトレーニング
一方、絵や図で表現したり、
絵や図で説明する能力は、
算数・数学や、理科で必須の能力だ。
素早く絵や図を描いて、それを元に問題を考える。
これができる人は、算数・数学や理科の成績が良い。
うろ覚えの知識でも、絵を描いて考えれば、
正答にたどり着けることもある。
理科などはもう、絵や図なしでは成り立たない。
3次元の現象を理解するには、
1次元の言葉ではどうしようもないのだ。
トム・クルーズも使ったという「勉強の技術」では、
学習を妨げるものとして、
「質量(マス)がないこと」が上げられているが、
絵や図というのは、その代用になっているわけだ。
マスというのは、要するに「実物」のことだけど、
3次元の実物を2次元の図にできることが、
物事を理解したり、表現するために必須なのだ。
Pre >
受験勉強、夏までは徹底的に、基礎トレーニング!
Next >
小学生のうちにつけなければならない学習習慣