家庭で入試のシミュレーションを毎週やろう!
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6年生秋からの家庭学習は、国語・算数の順で1時間弱ずつ学習するようにした方が良い。入試がそういう順序で行われるため、試験のように一時間ずつやると決めて「ミニ模試」をやる。
ただし塾の宿題や理社の勉強などもあるので、塾がない日にやると良い。そして短時間でできる分量に押さえておいた方が良い。でないと、子どもの負担が大きすぎる。
という事で、30分くらいでできるような問題をやり、15分くらいで見直せるような量が欲しい。
算数の場合は、「計算と熟語」とか、「計算と一行問題」とか、「まいにち算数」といった、様々な単元から一題ずつ問題を集めたアラカルト問題集をやれば良い。
一方、国語の場合は、漢字や語彙、物語文、説明文または随筆…といった3つのジャンルから、一つずつ問題を作ってやらせたいのだが、こちらはなかなかそれに適した問題集がないのが難点だ。
さて、どうしたものか。
基礎学力アップに
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家庭で「ミニ模試」をするための問題の条件
塾のない日に家庭でやる「ミニ模試」形式の家庭学習。
こういう目的で用意したいのは、見開き2ページで一つの問題になっているような問題集がよい。
見開き2ページで本文と設問が載っているような問題なら、問題文の分量が少ないので、子どもにとって負担が少ない。
本番の中学入試だと、そんな短い問題文は出ないのだけど、それくらいの分量が子どもには「できそう」に見えるから抵抗が少ないだろう。
というわけで、家庭学習に使える市販問題集をいくつか挙げていく。
最初は「中学入試 実力突破 国語」だ。
この問題集は、計算問題と文章題や図形問題のアラカルト問題集の
「中学入試 実力突破 算数計算と一行問題」と同じシリーズの一冊になる。
「実力突破 算数計算と一行問題」は、偏差値レベルごとに必答すべき問題を集めた問題集で、前半は偏差値50を目指すレベル、後半は偏差値55を目指すレベルで構成されていて、算数の入試範囲を一通り学習した子どもには使いやすい問題集になっている。
国語の家庭学習の後にやる算数の家庭学習に、おすすめの問題集だ。
実力突破 国語 構成と問題数
この問題集は、中学受験国語の総まとめ的な問題集で、漢字問題や文法問題、詩や俳句などの問題も載っている。
塾用教材である「予習シリーズ」だとか「新小学問題集」だとか「中学受験新演習」の簡易版といった感じの問題集だ。
基本問題と解説を見開き2ページで説明した後、練習問題が見開き2ページで載っている。
基本問題と解説のページ(見本)
その後の実力問題(見本)
予習シリーズの国語だと、例題と解説に2ページ、練習問題に3ページから4ページ、実践問題に3ページから4ページという構成になっているので、それのシンプル版といった感じになる。
使われている文章は様々で、昭和の時代に書かれた文章も多く、パナソニックの創業者である松下幸之助の著書からの出題などもあったりするが、古臭くなく普遍的な話が多い。
そして何よりもこの問題集が良いのは、問題数が多いということ。
実力問題と呼ばれるページで、漢字や俳句や詩など以外の読解ページだけで35問もある。
他の読解問題集の場合、レベル別に二段階に分かれていて、前半は見開き2ページの問題が10題ちょっと載っていて、後半はもう少し長い問題文が載っているのだが、この問題集の場合、最後の方までほとんどが見開き2ページで問題が載っているから重宝する。
だから仮に週に2問ずつやっていっても、4ヶ月位使える計算になるし、他の問題集を併用するなら、この問題集と組み合わせればも十分かもしれない。
まあ国語の得意な子どもには、ちょっと物足りないかもしれないが偏差値45前後をウロウロしているような子どもにはちょうどよい。