赤本・過去問集を使った学習と、受験校選び 国語編

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受験校選びでは、合格可能性が高いか低いかを考えないといけない。

 

子供が「行きたい!」と言った学校は、受けさせないとやる気が下がるのでまず受けることにして、滑り止め校をいくつかピックアップしておかないと長年の受験勉強が無駄になる。

 

ではどういう学校が合格可能性が高いのか。

 

これは過去問を解かせてみて、合格最低点を楽々クリアできるなら、その学校は合格可能性が高い。

 

逆に、合格最低点に届かない場合、その学校に合格できる可能性が低い。

 

これは合格最低点を発表している学校では、わかりやすい指標だ。

 

合格最低点に届かないのであれば、よほどラッキーがなければ合格できない。

 

合格最低点も楽々取れないなら、学力が決定的に足りないか、その学校の入試問題の出題傾向と相性が悪いと考えるしかない。

 

これは特に国語で露骨に出ることが多い。

 

国語と算数では、算数のほうが点差が大きく出るのでわかりやすいのだが、国語も点数が悪すぎると合格可能性が低くなる。


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学校ごとの出題傾向の違い 国語の場合

国語は、物語分と説明文、そして漢字の読み書きと文法問題というブロックだ。

 

接続詞を選ぶなどの文法問題は、独立している場合と、文章題の中に織り込んでいる場合がある。

 

漢字問題も、普通の学校は大問【1】か最後に10問くらい並べているのだが、文章題中に織り込んでいる場合もある。

 

また著者名を問うたり、著者と作品名を結びつけるような、文学史の問題を出題する学校もある。

 

こういう学校ごとに異なる出題形式は、少し慣れておいた方が良い。

 

というのも、問題を最初から順番に解きたいタイプの子供は、後半に漢字問題が並んでいると、時間が足りなくなって空欄にしてしまうこともよくあるからだ。

 

漢字問題は1問2点くらいの配点だが、10問だと20点になるわけだから、必答したいのだが、テストの最後に並んでいるだけで空欄にしてしまってはもったいない

6年生の夏以降の家庭学習ミニ模試に

入試本番に向けて週に数回、短めの物語文と説明文、計算と一行問題(標準編)などを2周以上行い、問題があれば「文章題に強くなる」の単元で復習。それができたら発展編へ進むと良い。短めの問題だと子供も取り組みやすい。

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文章を読むスピードと問題文の長さの兼ね合いも考える

国語の問題文は、文字数や長さが学校によってかなり異なる。

 

おそらく長い学校と短い学校では、3倍くらい違う。

 

偏差値レベルが高めの学校では、長い文章しか出題されないけれど、下位校では短い。

 

受験生の文章を読むスピードが上位校と下位校では違うので、それが入試問題に反映されているのだろう。

 

ただし中位以下で偏差値レベルが低くても、長い文章を出題する学校もあるので、注意が必要だ。

 

こういった入試問題を受ける場合、子供の文章を読むスピードの有り無しで合格可能性が上下するから、模試で「時間が足りない」という子供の場合、問題文の長めの学校はリスクが高い

 

また物語文と説明文の難易度が異なる場合もある。

 

恐らく物語文が長い学校は人文系・英語教育に熱心な学校で、説明文が長い学校は理数系に熱心といいうことなんだろうけど、上位校は両方とも難しい。

 

また中学受験の国語では、「他人の気持ちがわかる」というのが一つの大きなテーマなので、物語に登場する人物の立場や気持ちの移り変わりが理解できるかも、過去問で試す必要があるね。

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