受験する学校はどうやって決める?
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中学受験で大事なことは、受験する学校を上手く選ぶことだ。
行きたい学校や行かせたい学校は色々あるだろうが、6年生の冬になるとそうも言っておられない。
合格可能性が高い中学を、上手く選んで受験計画を建てねばならない。
そのために必要なのが、中学の過去問集・いわゆる赤本だ。
子供の偏差値レベルと同じか、上下5ポイントくらいのレベルの学校の赤本・過去問集を集めてみて、それを子供に解かせてみる。
そうすると、ああこの学校には受かりそうだな、とか、ちょっと難しいな…というのが見えてくる。
基礎学力アップに
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生徒の実力や得手不得手は、一般の模試だけではわからない。
偏差値が同じレベルの学校であっても、学校によって出題傾向がかなり違うから、同じ偏差値レベルの学校を受けても、そう簡単には合格はもらえない。
というのも一般の模試でできた偏差値表は、同じ模試を解かせた場合の序列であって、志望校の合格可能性を保証するものではないからだ。
では
- どうやれば合格可能性を高めることができるのか?
- 同じ偏差値レベルで自分の子供や生徒が合格しやすい学校はどこか?
は、過去問を解かせてみないとわからない。
というのも中学受験の場合、入試問題の出題傾向は、学校ごとにかなり異なるからだ。
学校によって出題傾向は、かなり違う
どれくらい異なるかは、大きな書店に並んでいる赤本(過去問集)をパラパラとめくってみるとよく分かる。
例えば算数の場合、難易度が高い学校ほど単純な計算問題の出題数が少ない。
算数の大問【1】は、ほとんどの中学で計算問題が並んでいるのだが、偏差値が60を超える学校では、3題位しかない。
早稲田や慶応の系列中学など、一題も出題しない学校もあるほどだ。
逆に難易度が低い学校ほど計算問題が多く、配点も高い。
偏差値レベルが40前後の学校だと、最初の大問【1】で計算問題が6題、大問【2】で一行問題が6題くらい出題され、配点も1問5点くらいになっている。
そして大問【1】【2】を全部正答すれば、100点満点中60点が取れて、あと2問くらい正答できれば合格点になるという感じだ。
もちろんこれは一般的な傾向であって、偏差値が低い中学でも計算問題は3題くらいしかなかったり、偏差値が50くらいあっても、計算問題はしっかり6題だしている学校もある。
これはそれぞれの中学の教育方針によって、集めたい生徒のタイプを定めているからだ。
つまり計算問題や一行問題が多くて配点が高い学校ほど、基礎学力がしっかりしている生徒が欲しい。
こういう学校は、英語教育に強みがあって、理数系はあまり重視していなかったりする。
一方、同じ偏差値レベルでも、計算問題が少なめで、一行問題がちょっと難しめな学校は、応用力を重視していると考えられる。
こういう学校は、理数系を伸ばして大学進学実績を作りたいという方針なのかもしれない。
それぞれの学校は、それぞれの学校の教育方針に合う生徒を欲しているから、レベルは同じでも入試問題はかなり変わってくる。
じっくり時間を与えれば解くことができる生徒が欲しいのか、基礎的なことは瞬時にわかる生徒が欲しいのか、本当に様々なのだ。
ということで、まず赤本を色々集めてみるといい。
Amazonなどで中古本が沢山出品されているので、何年前の版でも良いので5冊くらい買って子供にやらせてみると良い。
6年生の夏以降の家庭学習ミニ模試に
入試本番に向けて週に数回、短めの物語文と説明文、計算と一行問題(標準編)などを2周以上行い、問題があれば「文章題に強くなる」の単元で復習。それができたら発展編へ進むと良い。短めの問題だと子供も取り組みやすい。


























