小学実力練成テキスト、学校にも受験にも対応
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小学実力練成テキストとは、文理という会社の中学受験に使える教材です。
文理は、教科書ガイド・教科書ワーク・教科書ドリルなどという定番問題集を書店販売している会社で、この教材は大判で、非常に見やすく、まとまった本です。
小学実力練成テキスト・ラインナップ
小学実力錬成テキストのラインナップは、次のようになっています。
- 国語(4年・5年・6年)152~192ページ
- 算数(4年・5年・6年)152~168ページ
- 理科(5年・6年)184~200ページ
- 社会(5年・6年)200ページ
ページ構成は、
- 要点のまとめ
- 例題
- 基本問題(1ページ)
- 発展問題(2ページ)
- 章末問題(2ページ)
となっています。非常に見やすい作りです。
特に理科と社会は、要点や説明が、各項目、2ページずつあります。
小学実力練成テキスト・長所と欠点
このテキストの最大の特徴は、学校のカリキュラムに沿った構成を取りつつ、中学受験にも使えるところです。
たとえば、たいていの中学受験用問題集は、5年生で公倍数や公約数、分数の通分や約分・計算など、6年生で学ぶ計算が盛り込まれていますが、この小学実力練成テキストでは学校のカリキュラム通り6年生版に載っています。
社会も、受験用の問題集は、たいてい5年生の後半は歴史になっていますが、小学実力練成テキストは、5年生版に地理、6年生版に歴史・政治経済が載っていて、学校のカリキュラム通りです。
じゃあ、受験には全然対応できないのかというと、基本問題が多少レベルが高く、発展問題や章末問題は、実際の中学入試で出題された問題が載っています。
また小学校では習わない、つるかめ算や旅人算なども、6年生のテキストに特別研究ページとしてしっかり載っています。巻末に少し...と言うことではなく、学校のカリキュラムの問題の隙間に1つずつ挿入されている感じです。
- 公約数・公倍数(6年生)
- つるかめ算
- 分数の足し算(6年生)
- 旅人算
- 立体(6年生)
- 時計算
- 体積(6年生)
...という感じで、<学校で習う項目><受験用の算数><学校で習う項目><受験用の算数>...と交互に進んでいく構成です。
問題の難易度も易しすぎず、難しすぎず、入試問題もたくさん掲載され、中学受験のみならず、勉強ができて、考えることが大好きな小学生でも使える数少ない良書です。
小学実力練成テキスト・使用時期
小学実力練成テキストは、学校のカリキュラムに沿っていますので、中学受験用の問題集として利用する場合は、半年くらい前倒しで使うといいでしょう。5年生版を4年生の2月くらいから、6年生版を5年生の秋~2月くらいから使い始めても、入試には十分間に合います。
ただしこの場合、5年生の受験用模試には対応できないかもしれません。模試は6年生から受験すると良いと思います。