学ぶことは、自分を変えること。
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学ぶ事というのは、自分を変えること。
たとえば、学習塾のいくつかで採用されている「七つの習慣」というのがある。
『7つの習慣』(ななつのしゅうかん)とは、1989年に、スティーブン・コヴィーによって書かれた本だ。
ディール・カーネギーの『道は開ける』という古典とならんで、いまや自己啓発書の必読書となっている。
中身は、習慣によって人は変わることができるとし、それを7つの段階にまとめたものである。
学習塾で採用されているのは、これのジュニア版で、「7つの習慣J」というふうに、「J」がついていて、子供にもわかりやすくなっているが、基本は同じだ。
7つの習慣とは
七つの習慣とは、具体的には
- 第一の習慣・主体性を発揮する
- 第二の習慣・目的を持って始める
- 第三の習慣・重要事項を優先する
- 第四の習慣・Win-Winを考える
- 第五の習慣・理解してから理解される
- 第六の習慣・相乗効果を発揮する
- 第七の習慣・刃を研ぐ
というものだ。
第一の習慣から第三の習慣までは、自分自身についての習慣で、そのあとは、他人との関係に置ける習慣になっている。
で、この七つの習慣を身につける前に重要なこととして
「自分の力によって変えられるモノだけを変える」
というのがある。
要するに、自分ががんばっても変えられないモノには力を注がなくて良いと言うことだ。
変えられるのは、自分の習慣であって、他人ではない。
他人の行動や性格は変えられない
他人の行動や性格を変えようと言うのは無茶な話で、変えられる可能性があるのは、自分の習慣だけなのだ。
考えてみれば、他人によって自分の性格が変わるとしたら、自分は常に周囲の人間によって望ましい性格になっているはずだ。
夫は妻にとって望ましい夫になるし、妻は夫にとって望ましい妻になる。
子供は親にとって望ましい子供になるし、親は子供にとって望ましい親になる。
ところが、もし仮に、そんなことが可能だったとしても、周囲にいる人間というのはたくさんいるわけだから、結局、誰にとって望ましい人間になるかは、わかったもんじゃない。
子供が父親にとっては望ましくても、母親にとっては望ましくないかも知れない。
親も、長男にとっては望ましくても、次男にとっては望ましくないかも知れない。
まあ結局、そういうことは無理なんやけどね。
自分が変わることによってしか、周囲は変わらない
そして、インサイド・アウトという考え方も重要だ。
インサイドアウトというのは、自分の内面が変わることによって、自分の外面が変わると言うことだ。
自分を、自分の望む状態に、まず内面を持っていく。
そうすると、次は外面が変化し、さらに対人関係も変わっていく。
関係というのは、自分の働きかけに対する相手の反応だし、相手の働きかけに対する自分の反応だから、自分が変われば、相手の反応も変わるのは当然だ。
結局、自分の望む事をかなえるためには、自分が変わるしかなく、そのためには、自分の習慣を変えればいいというのが、この「7つの習慣」という本の根幹だと言うことだ。