結局、計算力と語彙力が、最後に大きな差になる
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中学受験シーズン開始。
毎年中学受験の子供達を見ると、結局、国語力と計算力が、大きな差になることを痛感する。
算数だと計算の正確さと速さがないと、合格点を取るだけの「速さ」が足りなくなる。
入試の合格最低点は過去問集をみると、たいていの55%くらいの点数になるのだが、つまり60点以上取らないと合格できない。
中学受験の場合、算数は1問5点くらいなので、12問の正解がないとダメ。
では、12問正解するためには、どれくらいの問題に手をつけなければならないか。
正答率が8割くらいだと考えると、15問、正答率が7割だと17問以上、解かねばいけないということになる。
試験時間が50分であれば、1問あたり3分前後で解かないといけない。
だから計算スピードがないと、それだけで時間が足りなくなってしまう。
計算も、掛け算を見たらすぐに掛けてしまうような子供は、計算も煩雑になるし、桁数が大きくなって間違いやすい。
いかに煩雑な計算を簡単に間違えなくやるかという工夫がないと、偏差値50以上の学校に合格することはできない。
漢字の読み書き練習を後回しにしたツケ。
またこれは、漢字の読み書きに関しても言える。
漢字の読み書きの練習を後回しにしていると、思いっきりしっぺ返しを喰らうことになる。
読み書きがスムーズな生徒は、受験直前にラストスパートをかけることができるが、漢字の読み書き練習がちゃんとできていない生徒は、受験直前になんと、漢字の読み書きの練習で忙殺されてしまう。
漢字の読み書きセクションの配点は、学校によってかなり違うけれど、それでも15点以上の配点がある。
漢字の読み書きがスムーズな生徒の場合、殆ど満点が取れるセクションだけれど、そこで半分くらいしか点数が取れないので、10点も差がつく。
もちろん本文を読むスピードも全然違ってくるので、漢字の読み書き練習が終わっている子供と、それ以外の子供では、とんでもなく大きな差がついてしまうのだ。
塾を選ぶ際も、その辺の基礎練習を
どれくらいやらせているかが、後々大きな差になってくるので、計算練習や漢字練習を毎回しつこくやらせる塾を選ぶ必要があるね。