国語の成績が悪いのは(7)フリーズしてしまう子供たち
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国語の話を書いているのに、なぜか油と健康の話にちょっと逸れてしまったが、もうちょっと詳しくはこちらに書いておいたので、興味がある場合は見てもらいたい。
EPAやDHAは、アトピーの症状を緩和するという報告もあるので、そういう気のある場合は、油を変えることは重要だ。
油の摂り方と生理痛
揚げ物とマーガリンを減らす
トランス脂肪酸は女性に悪い
EPAやDHAでサラサラ血
さて話を戻すが、国語の成績が算数に比べて悪い子供の場合、物語文や小説などで正答にたどり着けない場合が多い。
物語文や小説の場合、問われているのは登場人物の心情だが、これがもう一つピンと来ない。
物語や小説が好きで、山ほど読んでいる子供の場合、出てくる登場人物のキャラが色々あるということを知っているので、何となく心情がイメージできて正答を選ぶことができるのだけれど、そうでない場合は、何にも思い浮かばない。
何も思い浮かばないから、答えが何も書けない。
文中の慣用句の問題も、本を読んでいないとなかなか思い浮かばない。
こちらも何も思い浮かばなないから、答えが書けない。
一種のフリーズというヤツだ
答えが全く書けない子供はけっこういる
答えを何にも書けない子供というのはけっこういる。
何でも良いから書いてみれば良さそうなものだが、尋ねてみても「何も思い浮かばない」という。
何か書いてみて、合ってなさそうだったら
他を考えればいいと教えるのだけれど、何にも書けない。
特に、字をきちんと書かないといけないと思っている子供は、なかなか手を動かし始めない。
頭の中でイメージができあがるまで、書けないのだ。
答えを考える時点で綺麗な字を書く必要などないのだけれど、実はそうやって止まっている子供というのもけっこういる。
恐らくは低学年頃に、字はキレイに書かないといけないと
強く親に言われていたのかも知れないが、それがかえって答えを考える邪魔になって仇になっていたりする。
その一方で、とんでもない答えを
バリバリ書いてくれる子供もいる。
思いつきで書いて、合っているかどうか考えないから、結局点数にはならないのだけれど、思いつくだけまだマシである。
こう言うのはトライ&エラーだから、試してみる回数だけ正解に近づく。
ビジネスの世界では、ブレインダンプといって、何か難しい問題が発生すると、頭の中に思い浮かぶことを全部、書き出してみるという方法があるが、そうやって文字にしてみて、そこから答えを導き出すわけだ。
文字にして書き出してみると、それは自分の頭の中から消せるので、別のことも考えることができる。
一種の客観視であり、思考の整理術のようなものである。
ところが頭の中でイメージができないと書けない子供の場合、複数の考えを頭の中で行ったり来たりさせていて、ある種の混乱が起こっている。
答えのアイデアの候補と、どれが何が正しくてどれが間違っているかを、頭の中で同時に考えているので、混乱するのは当然の話なんだけれど、頭の中で処理しきれないからフリーズしてしまう。
算数でも暗算せずに式を書き出せと指導するのは、頭の中だけでやると混乱するし、間違ってもそれに気が付かなくなるからで、とにかくもう、考えを書き出してみるしかないわけだ。