B判定(合格圏)の学校なんか受けてもらいたくない
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中学受験の模試でA判定なのに、志望校の過去問を解かせてみたら、全く合格点に届かない。
過去問集に載っている受験生平均点にも届かない。
そういうことってよくあることだ。
ところが親御さんというのは、模試でA判定(安全圏)が出ていたら、もう受かって当然という感じだから、塾の講師は冷や汗をかく。
特に親御さん自身が厳しい受験を経験していないと、おっしゃることが浮世離れしていて、全然話が通じない。
模試の偏差値というのは、あくまでも同じ試験問題で比べた場合、受験生全体でどれくらいの位置(席次)にいるのかというのを表示したもので、実際にそれで合格できるかどうかは保証されない。
出題傾向によって、取れる点数というのは変わってくるし、出題形式によってもそれは変わってくる。
だから模試のA判定というのは、合格できる確率80%くらい、B判定というのは合格できる確率60%くらいと言う風に表示してあるわけだ。
A判定・安全圏でも2割も落ちる
模試のA判定というのは、合格できる確率80%くらい、B判定というのは合格できる確率60%
つまりA判定(安全圏)でも2割は落ちてしまうわけで、B判定(合格圏)だと4割も落ちてしまう。
4割も落ちたら、もう一か八かみたいな受験で、ハッキリ言ってそんな学校、受けてもらいたくないくらいだ。
だけど親御さんは「合格」という文字に惑わされて、「受験します」って言っちゃうんだよねえ。
で、問題なのが、過去問をやってみると、まるで点数が取れないこと。
塾のようなホームグラウンドで合格点に届かなかったら、入試本番で合格するなんて夢のまた夢の話なんだが、それをどうやって合格圏まで持っていくかが難しい。
国語の場合はハッキリ言って無理と言うしかない。
マグレで受かってくれと祈るくらいしかない。
問題は算数。
算数って出題パターンがハッキリしていれば、解き方が限定されてくるので、なんとかなるかな?
...とも思ったりするけど、入試本番はやっぱり実力が出てしまう。
でも小学生のやることだから、確実性が殆どないと思った方がイイ。
入試当日、お腹が痛いとか言い出して、顔が真っ青になったりして、メタメタになる子供なんて、毎年たくさんいるからね。