良い講師とは、どんな講師?
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良い塾というのは、良い講師をそろえている。
ただし良い講師と言っても、2通りある。
その2通りとは「生徒を乗せるのが上手な講師」と、「最短距離で間違えにくいスキルを教える講師」だ。
生徒を乗せるのが上手な講師は、子供を勉強させるのが上手な講師だ。
コミュニケーション力があって、子供と良好な関係を築くことができる能力に長けている。
子供の悩みや愚痴を聞いたり、時には叱ったりして、子供を勉強に向かわせることができる講師だ。
一方、最短距離で間違えにくいスキルを教える講師は、受験のノウハウを教えられる講師だ。
勉強には様々なノウハウがあって、遠回りの勉強法と最短距離の勉強法がある。
これは本当に勉強や受験と向き合ってきた高学歴の講師でないと、わからない。
生徒のやり方を見て、何が悪くて、どうすれば良いのか指摘できる講師というのは、上位校合格に必要な人材だ。
また経営者視点で見れば「保護者との関係をうまくとれる講師」も、良い講師に入る。
学習塾もビジネスで、クライアント(依頼主)は保護者だから、保護者と上手くやることは重要だ。
この三つの能力を兼ね備えた講師がいれば、言うこと無しだけれど、そういう人材は滅多にいない。
なので学習塾では、それぞれの能力を持った人材を集めて、複数の講師で教育に当たるわけだ。
勉強しない子供には、やる気を出させる講師が必要
「子供のやる気を引き出せる講師」と、「最短距離で学力を上げる方法を教える講師」のどちらが重要か。
これは子供の学力レベルや、学習状況によって異なる。
勉強が本当にできない子供、勉強する気が無い子供には、やる気を引き出せる講師の力が必要だ。
勉強できて、向学心旺盛な子供には、最短距離で学力を上げる講師の力が必要だ。
なので自分の子供の成績が上がらない場合、子供にとってどちらの講師が必要なのか、そこを見極める必要がある。
今通っている塾の担当講師がどちらのタイプで、自分の子供にはどちらのタイプの講師が必要なのか。
それが分かっているなら、講師のチェンジや転塾を考えても良い。
難関校を目指すには、テクニックが必要
難関校や上位校を目指すには、どうしても勉強のテクニックやテストに特有のノウハウが必要になる。
難関校・上位校進学を目指すなら、生徒のやる気を引き出すなんてことは家庭の仕事であって、塾の仕事ではない。
やる気のない子供を勉強させて、さらに難関校に入れるなんて事は、ほとんど不可能だから、そういうのは無い物ねだりに近い。
難関校に合格するための勉強法を、たかだか十年しか生きていない子供に、自分で見つけろと言っても無理な話。
となると、こういう場合はもう、子供のやる気を引き出す講師ではなくて、最短距離の方法や間違えにくい方法を教えてくれる講師でないと、太刀打ちできなくなる。
難関校の入試というのは、大学でも中学でも、一点を争うミクロの戦いになってしまうので、生半可な方法ではどうしようもない。
遠回りの方法でも、確実に点数を積み上げるとか、泥臭い方法でも、とにかく正答にたどり着くとか、根気と根性、テクニックやスピードの重要性が身にしみて分かっている講師でないと、どうしようもない。
教育に夢を持っているような、浮ついた講師ではどうしようもない。
自分の子供の勉強に何が足りないのか、それが分かれば、転塾するとしても、どういう塾を探せば良いか分かるはずだ。