【受験の戦略】薄っぺらい問題集をやる
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受験の直前対策としては、薄っぺらくて収録問題数の少なめの易しめの問題集をやるというのが良い。
なぜ分厚い問題集ではなく薄っぺらい問題集かというと、こういう問題集というのは、「無駄な情報は一つも書いていない」からだ。
分厚い問題集というのは、どうしても網羅的(もうらてき)になる。
網羅的というのは、要するに「全部の問題が入っている」。
入りやすい学校から、超難関学校のレベルまで、出題される恐れのあるタイプの問題は全部入れようとする。
だからこそ分厚くなるわけだ。
ところが薄っぺらい問題集というのは、紙面の都合上、無駄な情報を書くスペースがない。
たくさん書こうとすると文字が小さくなるが、それでも限界がある。
そうなると、いろんな問題を全部入れられないから、出題される頻度が少ない問題から削っていくことになる。
そういうわけで無駄な情報がほとんどないので、コレ一冊やれば、基礎学力の確認ができる。
つまり薄っぺらい問題集を一冊やれば、基本的な問題が解けるかどうか分かるし、できないタイプの問題がどれか、はっきりするってことだ。
新しい単元をやるより、総復習
受験が近づいてくると、まだできていない部分が残っていて、時間がないと焦ってしまい、さらに詰め込むような愚を犯してしまう。
どの単元でも、解けなかった問題というのもあるし、単元まるごと苦手なジャンルもある。
だからどうしても、そこをできるようにしたくなるもんだけれど、ハッキリ言って、今までできなかったものが、突然全部解けるようになるってことはまずない。
ただし、できない理由は、基礎学力の一部が欠けているせいかもしれない。
パズルを組み立てるときのピース(部品)が足りなければ、パズルは組上がらない。
たとえば英文を書くことを考えたとき、単語を知らなくては書けないし、文法や語法の知識がなければ、やはり書けない。
それと同じコトが、国語や算数など全科目に言えるわけだ。
だから試験前だからといって、今までできなかった問題をできるようにするよりも、まず基礎学力を一通り試してみて、「覚えた知識がちゃんと使えるか?」を確認することが大事だ。
そのためには、2週間もあればすぐに終わりそうな薄っぺらい問題集をやることが、一番いい。