勉強のできない中学生から学ぶ事(2)スピードは七難隠す
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中学生で、勉強出来ない、成績が悪い子供の特徴は、
- 読み書きができない
- 計算が遅くて不正確
- 自分で勉強する癖が付いていない
という3つだ。
とくに識字障害などの気があれば、小学生の頃は問題なくても、中学生になると途端にそれが顕在化する。
要するに、とんでもなく悪い点数を取るわけだ。
もちろん成績が悪い子供の中にも、できるヤツはいる。
成績が悪いのにできるというのも変な話だけれど、要するに『地頭(じあたま)がよい』ってことだ。
せっかちで、人の話を聞いたりできないタイプの子供、要するにちょっと不良っぽいヤツが、こういうタイプだ。
こういうヤツは、元々スピードがあるので、やる気が出れば成績はすぐ上がる。
中学生くらいでは、勉強ができないと言うのは、とどのつまり「練習回数が少ない」ということなので、スピードさえあれば、必要な練習回数はすぐに達成出来る。
計算問題だって、漢字の読み書きだって、百回前後やれば身に付くから、その百回をどれくらいの時間でやるかが問題なだけだ。
そしてそれだけのスピードがあれば、文章題を考える時間も
見直す時間もたくさん残るから、成績が上がる余地がたくさんある。
できない子供は、自分ができないという事を受け入れられない
逆に言うと、スピードがない子供というのは、一旦勉強ができなくなると、途端にオチこぼれる。
なんやかんや理屈をつけて、勉強をなかなか始めない子供などは、本当にすぐオチこぼれる。
こういう子供は、「自分は本気を出せばできる」と思っているのかも知れないが、すぐに始めない子供に本気などない。
できる子供というのは、「自分ができない」と思っているし、だからこそさっさと勉強を始める。
そしてまたそれだけ自分で高いハードルを設定している。
飛び越えるべきハードルが高いからこそ、懸命に勉強する。
一方、できない子供は「自分ができない」という事自体を受け入れられなくて、何だかんだ言って勉強を始めない。
ハードルが低のに、飛び越えようともしない。
そうやって実は、できる子供とできない子供の差がドンドン開いていく。
できるヤツが「自分はできない」と思って3時間勉強する間に、できない子供は5分の1も勉強しないのだから、当たり前だ。
それでもスピードさえあれば、「自分ができない」ということを受け入れた瞬間、猛スピードで勉強し始めるから、結構良い線まで成績が上がる。
大東流柔術の先生がおっしゃっていたが、『遅いのはダメ。絶対にダメ』。
スピードは、勉強においても重要な要素なのだ。