中学受験、親の心得
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中学受験の場合は、親にとっては、思いがけないハプニングが起こるものです。
たとえば
- 試験前日に子供が熱を出す。
- 試験会場に行くと、子供がお腹痛いと言い出す。
- 合格確実と思われていた中学に落ちる。
- 初日・二日目、連続して落ちる。
これって、中学受験専門の進学塾では、毎年非常によく起こる光景なんですが、初めて中学受験される親御さんにとっては、驚天動地の出来事かも知れません。
特に合格確実だと言われていた中学に落ちた場合は、パニックになって、塾の先生に慌てて電話されてこられる方も、たくさんおられます。
そして子供もそんな親の様子に敏感に反応しますので、親子揃ってますます悲壮感が漂い、瀬戸際に追い込まれたような錯覚に陥ります。
でも、こんな事は、普通のことなんです。日常茶飯事のことなんです。
小学生くらいの子供の場合は、親を心配させまいとして元気に振る舞っていても、精神のコントロールなど聞きません。
親が合格を期待すればするほど、逆にプレッシャーになって、それをまた抑えようとしたら、身体はもう拒否反応を示して熱を出したり、お腹が痛くなったりするわけです。
ですからまず、親が落ち着かねばなりません。
試験会場の学校は、たいてい駅から離れた場所にあります。
願書を出しに行く時に、下見をしっかりしておきましょう。
また学校説明会などがあれば、必ず子供と一緒に行って子供を慣れさせましょう。
子供と思い出を作るつもりで、受ける学校の見学が終わったら何かおいしいものでも食べて、遊んで帰っても良いかも知れません。
その他にもチャンスがあれば、子供も連れて下見に行ったほうがいいでしょう。
コンビニやトイレなど、途中にどのような施設があるか、確かめておいた方がいいかも知れません。
そして試験が終わったら、必ず何らかのご褒美を上げて、子供が次の日も受験しやすいようなインセンティブ(誘因)を作りましょう。
試験 → 食事 → 帰宅・昼寝 → 翌日の用意 →試験 → 食事 ...という感じですね。
間違っても、親の引きつった顔を、子供に見せないよう...といっても、子供はちゃんと見ているんですが。
中学受験を、楽しいイベントにしましょう。