ちょうどよい宿題を出すのは、かなり難しいのです
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個別指導塾で生徒に宿題を出すときに、どういう宿題を出せばいいか、困ることがある。
私としては、いろんな問題をちょっとずつ出したいんだけれど、いい問題集がなかなかない。
このサイトでも紹介している、つむぎ出版の『算数の達人』とか、日能研ブックスの『計算と熟語』なんかは、いろんな問題がひとつずつ出題されていて、非常にいい問題集だ。
だけど、これはすでに習った単元や項目を、思い出して解くための問題集だ。
私の言葉で言えば、『ヨコの勉強法』のための問題集で、日常学習にしか使えない。
そうじゃなくて、新しい単元の学習を始めたときに、そこから3問くらい。
それから、ほかの3~4単元から3問くらいずつ、セットにして宿題を出したいときがある。
つまり、タテの勉強と、ヨコの勉強を組み合わせたような宿題の出し方をしたいわけだ。
これが実は、なかなか難しい。
繰り返しやらないと覚えないが、多すぎるのもダメ
以前も書いたけれど、子供というのは三日もすれば習った内容なんて忘れてしまう。
興味のあることは覚えてくれるが、そうでないことはどんどん忘れる。
だから今勉強しているところは覚えていても、三日前にやったところが今できるかというと、まあ見事にできない子供が多い。
だから今日やったこと、前回やったこと、前々回やったことなどを少しずつ復習させたいんだけれど、なかなかそういう場合に使える問題集というのがない。
四谷大塚の『予習シリーズ』の一行計算問題集なんかはそういうタイプの問題集だけど、いかんせん、問題数が多すぎて1日ではできない。
そいう言う意味では、サピックスのウイークリー・サピックスとかいうプリントなんかは、その辺のことがよくわかっている感じがして、いい。
ただこれは市販されていないし、塾用教材としても売られていないから、手に入らない。
こういうときは、本当に困るね。
何でこういう問題集を作ってくれないんだろうかな? と、よく思う。
難関中学を目指すような子供は、こういう問題集は使わなくてもいいのかもしれないけど、普通の子供はそういうのをやらせないと、絶対に成績は上がらないんだけどね。