偏差値55くらいまでは簡単。でも、、、
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生徒を見ていてよく思うのは、偏差値55くらいまでは
基礎学力があれば到達できるって事だ。
国語にせよ算数にせよ、偏差値が40台の子供でも、基礎的なトレーニングを毎日のようにやっておれば、偏差値55くらいまでは行く。
国語で言えば、言葉の読み書きと、接続詞などのごく基本的な文法、それから四字熟語とかことわざなど。
算数で言えば、計算問題と1行問題と呼ばれるタイプの問題。
(日能研ブックスの「計算と熟語」クラスの問題)
この辺を繰り返しやっておれば、統一合判(首都圏模試)あたりでは、偏差値50~55くらいは行く。
中学生でも塾内模試(WもぎとかVもぎ)でそれくらいは取れる。
ところがこの辺の練習量が足りないと、上がったり下がったりになる。
偏差値50を超えて、さあこれから、、、と思っていたら、そこから一気に48とか47とか。
本当はそこから、さらに読解力やややこしい問題を解く方法を学べば、偏差値55以上にいけるのだけれど、残念ながらここに壁がある。
ちょっと練習を怠ると、基礎問題は解けるけど遅いとか、基礎問題が確実に解けないとか、そういうことで点数が落ちる。
「わからない」「わかる」「できる」「確実にできる」「確実に速くできる」
という5段階で言うと、「わかる」と「できる」の間をウロウロする。
こういう段階では、応用問題にはちょっと手が出ない。
計算や言葉の読み書きがあやふやだと、解けそうな問題でも解くためのスキルがB級品だから、考えも計算も使えない。
だから偏差値50を超えていても、基礎トレーニングは絶対欠かせない。
スポーツや武術で、基本練習を毎回やるのは、基礎の動きの精度やスピードを磨いているのであって、料理人が包丁を研ぐのと同じだ。
基本トレーニングにかかる時間が短くなって
基本問題がいつもスラスラ解けるようになって初めて、偏差値55の壁を破る事ができる。