算数 速さは「時速の図」で覚えろ!
更新日:
速さの問題は、「き・は・じ」とか「は・じ・き」で覚えている子どもは結構多い。
でもこれって、式を覚えるための便法(一時しのぎの方法)であって、本質からは遠い方法だ。
だから6年生で一旦学習しても、中学生になって一次方程式の利用で速さが出てきたときに、結局また「あれってどうだったけ?」と、質問しに来る子どもが続出する。
これって、便利な方法ではあるけれど、間違えやすい方法だ。
だって描き方を忘れたり、順番が違っていたら、結局間違うわけだから。
しかも検証(検算)の方法がないから、確かめようがない。
これは、濃さの問題や、電流(オームの法則)の問題でも、同じコトが頻発する.
だから、この方法は根本的に、やってはいけない教え方だと、私は思う。
で、替わりに「時速の図」を覚えてもらう。こういう図だ↓
時速の図
時速の図の使い方
時速の図は、中学になっても使えるように、中学で教える方法を元に考えた。
考え方は、ワンパターンである。学校で教えるような3つの式は覚えなくてもよい。
□を使った計算ができればよい。
考え方は、
- 時速というのは、「1時間に進む距離」のこと。
- 同じ速さで2時間進んだら、2倍進む。3時間なら3倍進む。
- □時間進んだら、□倍進む。
というだけである。
当たり前すぎるくらい当たり前だけど、実はこれをすんなり理解できる子どもは、案外少ない。
公式主義というか何というか、便法だけ覚えてお茶を濁そうという子どもが結構多い。
図が描けないと、文章題なんか解けないので、こういう図は必ず描かせるようにする。
流水算なんかだと、傾けて描くといい。
で、覚える式は1つだけ!
1時間で進む距離(時速) × 進んだ時間 = 進んだ距離
で、どう問題を解くかというと、
- 時速がわからない問題なら、時速のところを□と置いて式を作って、□を求める問題に還元すればよい。時間が分からない問題なら、時間のところを□と置いて式を作って、□を求める問題に還元すればよい。進んだ距離を求める問題なら、進んだ距離のところが□になる。
これは、中学に上がって方程式を解くとき、□の替わりにxやyになるだけの方法だから、普遍性のある方法だ。