白文帳(はくぶんちょう)で、漢字はOK?
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読売テレビの「秘密のケンミン・ショー」で、白文帳(はくぶんちょう)というのを紹介していた。
「長野県民の中学生は、白文帳に漢字を書いて毎日提出する!?」
という話題だ。
白文帳というのは、聞き慣れない言葉だけれど、中身は1センチの方眼ノートだ。
読売テレビのホームページによると、
「白文帳(はくぶんちょう)」とは、A5サイズの漢字書き取りノートのこと。長野県の中学生は、この白文帳に毎日漢字を書いて学校に毎日提出。中学の3年間ずっと続けているという。ちなみに、白文帳はほぼ長野県でしか売れていないらしい。
と書いてある。
簡単に言うと、A4の1センチ方眼ノートに、びっしりと漢字を書いて来るという宿題で、書く漢字は何でもいいらしい。文字数で言うと、だいたい300字程度を毎日書く。
これを長野県下の公立中学校では毎日宿題としてやっていて、中には小学校でもやっているところがあるらしい。
うーん、なかなかやるね、長野県。
白文帳は、明治以来の教育方針?
長野県でこういうことをやっているというのは、おそらくかなり前からのことだろうう。
白文帳というネーミングを見ると、恐らく戦前からの教育方針なのかもしれない。
白文というのは、返り点・句読点・送り仮名などのついていない漢文。原文のままの漢文のことをいうらしいが、初めて聞く言葉だ。
まあしかし、第二次世界大戦前は、地方は非常に教育に力を入れていた。九州の県などでは、東大に進学したら、県費で学費を出したという。
東大というのは、官吏養成を目的とした大学だから、優秀な官吏となって帰ってきてもらおうと言うことなのだろう。
そして、まだ江戸時代の藩としてのまとまりもあったから、藩校の教育方針をそのまま維持しているのかも知れない。
しかしまあ、毎日300文字か。かなりの量やね。
熟語100コ書けば、だいたい200文字ちょっとになるわけだから、かなりの量だ。
ただ、これのいいところは、自分で書く漢字を選んでいいという部分だろう。
同じ漢字を300も書くのはやっぱり飽きるから、たいてい違う漢字を書くようになるんだ。
友だち同士で競い合ったり、色々やってるんだろうね。
勉強は、質よりまず量。理解は後から付いてくるってことだろうか。