ゆとり教育は、できる子のためのモノ。他の子どもは、必死でやるべし!
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90年代後半から始まった『ゆとり教育』というやつ。
学習時間を減らして、さらに自由に使える時間(総合学習)で学校独自の授業をやれってヤツ。
これって結局、できる子どもや、できる親のためのモノでしかない。というのも、できる子どもというのは、少し勉強させればすぐに覚えてくれて、しかも忘れないから。
そしてできる親は、学校なんか、さほどあてにしていない。
できる親というのはたいてい学歴が高いし、少なくとも読み書きそろばんはキチンとできる。
だから学校で何を教わってこようと、社会に出て恥ずかしくない程度の知識や技能を、自分の子どもに教育している。
たとえば東大生タレントの八田亜矢子さんなどは、幼稚園に行く前に九九を暗唱しないと幼稚園に行かせてもらえなかったそうだ。
そんなふうに家でキチンと読み書きを教え、本を読ませ、計算練習させたり、日頃から計算を使うような問いかけを子どもにして、頭を使うことを教えている。
だから学校が『ゆとり教育』をしようがしまいが、全然関係ない。むしろ学校でのんびりできるので、子どもは学校を休まない。
ところが一般の家の子どもというのは、そういうわけではない。
勉強というのは、くり返しくり返しやらないと定着しないし、使わないと忘れる。
速さの計算とか、食塩水の濃度とか、これって実は6年生で習うことだが、中学にはいるとやっぱりまるで覚えていない。
だって、そんな計算、普通は日常生活で使わないから。
親から「この電車、時速何キロくらい?」とか「海の濃度って、何%くらい?」とか「2割引だといくら?」などと、学んだことを忘れないように常日頃から問いかけをされていないと、ほとんどの子どもはすっかり忘れてしまう。
日頃使わない知識というのは、ドンドン忘れるように脳というのはできているのだから。
もちろん子どもというのは、興味のあることはドンドン覚えてくれる。
世界中の国の名前と国旗を覚えていたり、日本中の駅の名前を覚えていたり。
が、逆に言うと、興味がなければ、覚えないって言うこと。
遊びに夢中な子どもは、勉強なんかに関心がないから、全然覚えない。
知識欲が旺盛で、何でも覚えるのは小学校4年生前後までで、そこから先は関心がないことは覚えないのが普通だ。
だからこそ家での学習や、日頃の問いかけが重要になる。