子供は、勉強したことをすぐ忘れる
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子供は、勉強したことをすぐ忘れる。
子供というのは3日たてば覚えたことは忘れてしまう。
だから、学習内容を定着させるのは非常に難しい。
都道府県名なんか、覚えたってすぐに役に立つものではないから、すぐ忘れる。
県庁所在地だって、ハッキリ言って覚えて役に立つようなものでもない。
だからあっと言う間に忘れてくれる。
百聞は一見に如かずというが、実物を見たりさわった経験があるかどうかで、知識の定着率は全然変わる。
親がいろんな事に興味を持ち、いろんなところへ子供を連れて行く場合と、そうでない子供とでも、知識の定着率はかなり異なる。
なので勉強の定着率は、ものすごく個人差が大きい。
勉強したことを定着させるには
人間の脳というのは、使わない知識や興味のない知識はドンドン消していくので、覚えてもドンドン忘れる。
だから、勉強したことを定着させるには、簡単に言うと、忘れるより速いスピードで覚え直す必要がある。
つまり
忘れるスピード < 覚え直すスピード
ということだ。
知識の定着がうまくいっている子供というのは、こうなっている。
一方できない子供というのは、簡単に言うと、
忘れるスピード > 覚え直すスピード
となっているわけである。
だから理屈で言えば、忘れるスピードより覚え直すスピードを大きくすればよいと言うことになる。
具体的に言えば、3日以内に、もう一度復習して、一週間後と一ヶ月後に、また復習する必要がある。
ところが、定着しやすさというのは、個人差がものすごく大きい。
覚える内容や、男女でも、かなり違う。
覚える内容が、既に知っている知識に紐づく場合は、関連する知識だからすんなり覚えられたりする。
だから親に連れられて色んな場所に行ったり、習い事で色んな経験をしている子供は、勉強が進みやすい。
性別では、女の子の場合は、言葉に関することは比較的すぐ覚えるが、男の子の場合は、なかなか覚えないということもある。
逆に男の子の場合は、理科や数学と言った科目は伸びやすいが、女の子の場合は、なかなか伸びない。
というのも脳科学で最近分かってきたことだが、男女で脳の使い方は、かなり違うらしい。
脳の活性状態を調べる装置を使って調べても、国語や算数の全く問題を解いているのに、男女で使っている脳の部分がかなり違うというのだ。
変な話、人間というのは、脳のいろんな部分をやりくりしながら、いろんな情報処理をやっているワケやね。
そしてまた小学生の場合は、脳の発育の段階にも、かなりの差がある。
早熟な子供と、晩成型の子供がいて、同級生が簡単に理解できることでも、理解できない場合も多い。
中学受験をする10歳から12歳くらいの年齢では、その差は本当にでかい。
個別塾では、基礎トレーニングをやってもらうといい
個別指導塾は、一斉授業塾と比べて、個人に合わせた指導をすることができる。
だから勉強ができない子供が中学受験するなら、個別指導でないとついていけないはずだ。
ただ個別指導と言ってもそれぞれ指導方針というのがあるので、選ぶとしたら、最低限お願いしたことをやってくれる塾を選ぶといい。
たいていの個別塾では、「成績を上げてください」というお願い以外は、たいていやってくれる。
やってくれないなら他を探した方がいい。
勉強ができない子供の場合、圧倒的に計算や書取りの練習が、できていない場合が多いから、それを塾に頼む。
問題集を持ち込んで、それを毎回やってもらってもいいくらいだ。
基礎の勉強というのは、案外いろんなコツがあるので、それを伝授してもらえれば、あちこちに開いた大きな穴も、次第にふさがってくるはずである。