模試の成績が、ダダ下がりの原因
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中学受験の場合、6年の夏休み前までの模試は、あてにならない。
理由は試験範囲が狭く特定されているので、対策をとった人はよい点を取れるし、そうでない人はあまりいい点にならないから。
ところが6年生の夏休み後からの模試は、試験範囲が全範囲になるので、本当の現在の学力が分かる。
どこの塾が主催の模試でも、受験する子供の条件は同じになるので、他塾の模試を受験する生徒も十分実力を発揮することができる。
ここで地力のある子供と、そうでない子供の明暗がハッキリ分かれる。
地力がある子供は、いつもと同じくらいの偏差値をとるが、地力のない子供は、偏差値が上がったり下がったり、乱高下する。
乱高下する理由は簡単で、あちこちに不得手な単元や部分がたくさんあるってことだ。
だからその単元の問題の配点が高ければ、大きく点を落とすことになる。
一方、全範囲をしっかり準備している生徒は、基礎力があるので、大きく点数を落とすことは少ない。
特に国語などは、抽象的な言葉や、抽象的な話題になると、全く分からなくなる子供も多いので、ドカンと点数が下がったりする。
記号選択の問題でも、細かな言葉の意味の違いが分からなくて、簡単に引っかけに引っかかってしまう。
適当に文章を読んでいる子供は、結局成績が伸びない。
6年生レベル・漢字検定5級レベル以下の漢字の読み書きから、やり直す必要があるね。
普段の勉強方法が間違っているかも
また、狭い範囲の出題形式に慣れている子供は、それまでの勉強方法が間違っている。
たとえば漢字や言葉の問題集を、1ページとか2ページずつ宿題に出して、それを塾でチェックしているような勉強方法だと、マズい。
これくらいの範囲なら、大抵の子供なら覚えられてしまうため、「できる」と錯覚するからだ。
またこの方法だと、復習が全然出来ない。
毎回毎回、新しいページが宿題になるので、それまでのページで、出来なかったところを克服せずに先に進んでいることになるからだ。
出来ないところは、何度でも勉強し直してから次に進まないと、学力にはならない。
できないモノとできるモノを切り分けて、出来ないところを埋めていかねばならない。
変な話、1ページだけの宿題なら、塾に行く前にちょっと覚えて行けば、小テストはOKになる。
でも、一晩寝ると、すっかり忘れていたりするから、これでは受験には役立たないんだよね。