出口汪の新・日本語トレーニング、取っつきやすい国語の教材!
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新・日本語トレーニングとは、現代文のカリスマ講師、出口汪(でぐち・ひろし)さんの国語教材です。
A4サイズで字も大きく、また対話型で考え方や重要事項を説明しています。
2003年に出版された日本語プリントの改良版です。
Amazonの商品紹介には、
中学受験から大学受験まで、発刊以来熱い支持を得ている『出口汪の日本語トレーニング・プリント』を徹底的に強化しました。「対話」式練習法を採用し、一文を正しく理解する基礎的国語力が楽しく身につけられます。
とあります。
私は、旧版の日本語プリントを持っていますが、使われている教材や設問は、旧版と同じです。
では新版と旧版で、何が違うかというと、まず、本のサイズがヨコから、A4タテになったこと。
それから、文章や問題の前後に3人の登場人物の会話が必ずあって、文章の成り立ちとか、文章の読み方をああだこうだと、議論しているテイの解説があることですね。
この対話を読みながら、その後の設問を読むと、比較的楽に答えることができるような、新しい工夫がされているわけです。
だから国語が苦手な子供さんでも、小学校4年生程度の漢字を知っておれば、この本は、難なく進めることができるでしょう。
実際、国語が苦手で困っている小学5年生に、試しにこの本の最初だけコピーして渡したら、次に会ったときには親御さんにコレを買ってもらって、食い入るようにやっていたくらいですから。
出口汪の新日本語トレーニング・ラインナップ
- 出口汪の新日本語トレーニングのラインナップは、次のようになっています。
- 出口汪の新日本語トレーニング 基礎国語力編(上) 新見南吉『赤いろうそく』『手袋を買いに』など
- 出口汪の新日本語トレーニング 基礎国語力編(下) 芥川龍之介『蜘蛛の糸』『杜子春』
- 出口汪の新日本語トレーニング 基礎読解力編(上) 宮沢賢治『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』
- 出口汪の新日本語トレーニング 基礎読解力編(下) 太宰治『おとぎ草紙』『晩年』
- 出口汪の新日本語トレーニング 実践読解力編(上) 森鴎外『山椒大夫』
- 出口汪の新日本語トレーニング 実践読解力編(下) 宮沢賢治をはじめ著名な15人の詩
本の装丁は、非常に親しみやすくなっていますが、内容は骨太です。
また、同じ出口汪さんの出している、論理トレーニング(小学4年・5年・6年)という本もありますが、こちらは日本語トレーニングよりも文字が小さく、多少難しいですから、日本語トレーニングが終わってから取り組んでもいいと思います。。
「国語」のドリルではなく、「日本語」のドリルである。
といっても、基礎国語力編は完璧に国語なんだけど。
まぁ、非常によくできている。
確かに小学4年生以上ならどんどん読み進めていけるかもしれない。
先生・ボケ役・ツッコミが交わす会話は重要である。
また、マンガが細かく、それぞれの表情に注意して読むとさらに理解が深まるだろう。
ただし、「ステップ5助詞と助動詞」で難易度が大幅にアップする。
ここで、自学自習は頓挫してしまう人が多いはず。もう少し、助詞と助動詞についての説明がほしかったように思う。