子供の成長を待つ事の是非
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小学生時代の子供というのは、発達段階にムラがある。
10歳前後の子供の場合、4月生れの子供と3月生れの子供の差は大きい。
また早熟な子供と晩成の子供がいるし、兄弟姉妹関係によっても差が出る。
上に兄弟がいると、上に引っ張られてできるようになる子供もいる。
しかし弟や妹が勝手に勉強できるようになるかと言えば、そうでもない。
上は普通にできるのに、下は全然できない子供も多い。
親の小言や家の仕事を上の子供が全部引き受けてしまって、下はずっと遊んでいるような場合やね。
そう言う場合は、学習障害を持っていることも多いようだが、ウチの弟なんかもそのタイプだった。
弟にはひらがなを逆さに書いてしまうクセがあって、いわゆる鏡文字・識字障害というヤツだ。
中学の時に成績があまりに悪いので、親がビックリして塾にやった。
弟は中3の時に必死に勉強して、私と同じ地域2番手高に通り、結局、阪大経済学部を卒業した。
だから勉強するクセ自体が付いていれば、やる気とコツさえつかめば伸びる可能性は十分にある。
人間の脳は十人十色
人間の脳というのは、十人十色らしい。
遺伝によっても違うし、子供自体に大病をすると、脳の機能の一部がうまく働かなくなることもある。
われわれ人間は、「言葉を使う能力」を共通の能力として持っている。
が、「文字を読み書きする能力」は元々持っていない。
つまり文字の読み書きは、トレーニングしないとできないものだから、日常的に読み書きのトレーニングをする習慣がないと身に付かない。
だからオール5取るような子供の脳が正常で、オール1の子供の脳が異常だと言うこともない。
勉強する習慣が付いていないために、成績が悪いだけかも知れない。
また親から成績を求められてこなかったから、勉強しなかっただけかも知れない。
なりは完全に不良のなりをしているのによくできたり、賢そうな面構えなのに、勉強が全然できなかったり。
単に勉強習慣のあるなしで、成績は天地の差が出ることもある。