9月模試の失敗は一時的なものではない
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9月の統一合判模試の結果が返ってきた。
うーん、物凄く偏差値が下がっているヤツがいるなあ。
偏差値50くらいから、一挙に40前後まで落ちている。
予想はできたが、これほど下がっているとは。
親御さんにしてみたら、夏期講習で何万円も余分に払ったのに、これって一体何?と言う気分だろう。
だけどこれが現実。
6年生の9月からの模試の偏差値が、合格不合格を占う本当の偏差値。
理由は簡単で、夏休み以前の模試というのは、範囲が限定されている模試だ。
ここからここまで、と言う風に、出題される範囲が限定されている。
中学や高校の定期テストのようなもので、本当の実力テストではない。
そして範囲の指定がしにくい国語などでは、ある程度、難しい熟語などが入っていない、比較的易しめの文章が出題されている。
だから試験前にしっかり準備していれば、ソコソコ良い点数がとれる。
なぜかというと、しっかり模試に準備しないで受験している子供も多いからね。
模試の準備をしないような子供なんて、出来なくて当たり前、と考えるのは早計。
というのも、自分が通っている受験塾以外の模試を受けている場合もあるから。
特に、独自のカリキュラムで模試を行っている中学受験塾の生徒が、他の塾の模試を受けたら、準備不足は否めない。
たとえば四谷大塚とかサピックスとか日能研なんかでは、他の塾と違うカリキュラムで勉強しているので、試験範囲がそれぞれ違うのだ。
それぞれ模試の範囲が異なるので、四谷大塚やサピックス、日能研などの系列塾に通っている生徒が
統一合判模試を受けた場合、対策しないで受験するので成績がさほど良くならないって事だ。
ところが9月からの模試というのは、どの大手塾でも「全範囲」が出題範囲の模試になるので、他塾に通っていても条件は同じになってしまう。
そうなると、模試に対する準備をしている・準備をしていない、ということは点数にあまり響かなくなってくる。
なので、模試対策だけで点数を取っていた生徒は、一挙に成績・偏差値が落ちると言うことが起るわけだ。
これからは、他塾に通っている生徒も、スケジュールが合えばドンドン受験してくるので、受験者数(母集団)も試験ごとに増えていく。
これからの模試での偏差値が、実際に受験する中学を選ぶ本当の資料になる。
合格安全圏に達している学校より、偏差値が下の学校を受ける事になるはずなので、早めにそれらの学校を下見しておいた方が良いね。
現実というのはそんなもんです。