国語の成績が悪いのは・・・(6)ヒステリーの傾向がある子供
更新日:
何か分からないことがあると、すぐに他人に聞く人がいる。
聞くこと自体は良いことだと思うが、答えがすぐに得られないと腹を立てる人がいる。
他人がちゃんと説明しないと怒ってばかりで、自分では結局、ほとんと何もしない。
自己チューとか、ヒステリー持ちだとか、そう言うタイプだ。
こういう人と一緒にいると、ものすごく疲れるし、仕事の同僚にこういう人がいると作業効率が一気に落ちる。
何せ自分中心に回りを動かそうとするし、回りが動かないとヒステリーを起こす。
自分に対する要求レベルはかなり低く、他人に対する要求のレベルは高い。
こういうタイプの子供の場合、国語というのはけっこう難しい単元だ。
というのも、他人の心情を考えると言うことが、できないからだ。
常に自分が中心で、自分の思うように行かないことには腹を立てる。
これでは物語文や小説の登場人物の心情など、考えようもないわけだが、ごくまれに良くできる子供もいる。
ただし説明文や論説文など、理解に時間がかかるような問題は苦手だったりする。
頭の回転が速ければ、良いってわけじゃない
ヒステリックな傾向を持つ人というのは、頭の回転が速い。
頭の回転が速くて、しかも自分ができないことを無意識に知っている。
できないことを突かれるのがイヤなので、他人になんだかんだ理由をつけて無理難題を言い出す。
しかし頭の回転が速い人というのは、案外、理解が遅い。
理解するって言うことは、自分が持っていないイメージを
新しく頭の中に作ることだが、複雑なモノの場合、それを頭の中に作るのは難しい。
頭の回転が速いがゆえに、シンプルな理屈はすぐに理解するが、複雑な理屈はなかなか理解出来ない。
理解出来ないとイライラして、結局なんだかんだ理由をつけて
やらないという悪循環だ。
また頭の回転が速いから、重要事項も、枝葉の事項も、同レベルで考えてしまい、覚えるべき事と、どうでも良いことの優先順位が分からない。
他人が「重要だ」と念を押しても、それを覚えようとしない。
「もっと他に大事なことがあるんじゃないか」
「こいつ、何か隠しているんじゃないか」
などとドンドン考えるらしい。
そうするといても立ってもいられなくなって、枝葉の方向へ突進する。
結局、メタ認知ができていないと言うことで、成績が上がらない一つの原因になる。
しかしこう言うのは、学習障害ではなく一種の人格障害(境界性パーソナリティ障害)や不安症の疑いもある。
家庭での対処法としては、食事を変えてみるのも良いかも知れない。
具体的には、
- 揚げ物を避け、魚を増やす。
- マーガリンをやめてバターにする。
- ショートニングを使ったおやつ(クッキーなどの焼き菓子)は避ける。
- EPA、DHAなどの入った食べ物やサプリメントをのませる
などの方法があるようだが、油に気をつけることは特に女の子には良いので
子供にそんな障害がなくても変えたいところだね。