子供を塾通いさせるときに考えないといけない事
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塾のコマーシャルが目立つ時期が、年に数回ある。
大きな塾では、2月から新しい学年の授業が始まるから、1月2月は生徒集めのプロモーション活動が盛んになる。
2月は、関東地域では中学受験本番になり、中学受験の真っ最中であるが、一斉授業塾の先生は、新しい生徒集めで大変だ。
個別指導の塾の場合は、いつ新しい生徒が来ても対応できる。
が、カリキュラムがはっきりしている一斉授業塾の場合は、年に数回ある入塾タイミングを逃すと、なかなか塾通いを始めにくい。
中学受験専門の一斉塾通いのタイミングとしては、
- 2月の頭から
- 春期講習の前後から
- 夏期講習から
- 冬期講習から
という4つくらいしかない。
なのでこの時期には、折り込みチラシがドンドン入り、テレビコマーシャルがどんどん流れることになる。
親としても、子供をどこの塾に行かせるか、あるいは今の塾を変えるかどうか、思案のしどころだろう。
特に女の子の場合、大手塾では派閥争いのようなことも起こって、いじめが起こったりもするので、仕方なく転塾することもあるだろうし。
基礎学力を重視するかどうかは重要
新しい塾を選ぶ目安としては、「基礎学力を重視するかどうか」というのが第一になる。
基礎学力を養成するために、どういう手立てを塾側が用意しているかは、非常に重要だ。
というのも大手塾は、進学実績が売りである。
あの有名な学校に何人入ったというのが、塾の入り口横にデカデカと張り出して、それをアピールする。
進学実績が売りであるから、メジャーな学校に進学できる可能性のある子供を優先することになる。
そのため、基礎よりも発展、発展より応用ということになる。
そうすると、できる子供と、できない子供の学力の差が、天地ほど開いてしまう。
学力別クラス編成は、有益だが問題もある
もちろん、学力別クラスを編成していれば、下のクラスでは多少は基礎学力構築に時間を割いてくれるだろう。
ただ、カリキュラム自体は動かせない。
というのも学力別クラスの再編成のためには、カリキュラム自体はあわせないといけないわけだから。
学力別クラスは、定期的に入れ替えをするから意味があるが、入れ替えには同じ内容のテストで生徒を評価しないと行けない。
同じ内容のテストを実施するには、同じカリキュラムで授業する必要があるから、進み方に大きな差は付けられない。
そうやって、できる子供もできない子供も、同一のカリキュラムで授業をするとなると、できない子供の基礎学力を養うための時間は取りにくい。
一斉授業塾の場合は、「生徒が塾に合わせる」ということになるので、基礎学力の養成は、家庭でやらないといけない。
進学塾側の本音では、「そんなことは家庭でやってくれよ」ということだ。
なので基礎学力トレーニングが、家庭でできない場合は、通わせ続けていても学力は上がらない。
基礎学力がない子供に発展や応用ばかりやらせる塾は、できない子供にとってただの時間つぶしになるので、避けた方が無難だろう。
シャープペンシルを分解して暇つぶししたり、消しゴムカスで遊んで暇を潰すのに、大金を使ってなんかいられないし。