子供に自分で「まる付け」をさせるには
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大事なことだけれど、「やる気」というのは物質だ。
「やる気」というのは脳の中にある物質で、限りがある。
だから、答え合わせをする「やる気」を出すには、答え合わせをすることが、子供にとって何らかの利益がないといけない。
答え合わせをいい加減にやる子供というのは、丸ツケを自分でやっても利益がないと感じているわけだ。
人間がやる気を出す条件としては、
- (1)確実に成果が上がること(終了の期限が見えていること)
- (2)社会的な評価を得られること(ほめられるようなこと)
- (3)緊急事態(火事場の馬鹿力)
だという。
やる気を出す話については、以前、大学受験のブログで書いたが、簡単に言うと、
- すぐにやれそうなこと
- ほめられるようなこと
- おしりに火がついている状態
でないと、やる気は出ない。
丸ツケ自体は、「すぐにやれそうなこと」ではあるが、やっぱり面倒くさいものだ。
だから、丸ツケができない子供には、5問やったら丸ツケ、10問やったら丸ツケ、あるいはもっと極端に、一問やったら丸ツケ、という風にこまめに丸ツケさせるようにした方が良い。
それから、「答えが合っていたら、ほめること」。
たとえば10問中、5問できたときに、「今日は、5問もできた」というか「今日は、5問しかできなかった」とダメ出しをするか。
これで、大きく違いが出る。
小学生低学年くらいの子供の場合、親が喜んでくれるのを見るのは、うれしい場合が多い。
それは自分のやったことに対する評価であり、他人に与えた喜びでもある。
なので、できた数をうれしそうに数えるのと、できなかった数を苦い顔で数えるのとでは、子供に与えるインセンティブが全然違う。
また、「満点でないとダメ!」というやり方でも良い。
何度もやり直しをさせて、満点になるまで繰り返す。
満点になれば、おやつだとか特別ポイントを与え、そうでないと無し、というインセンティブでもいい。
これは、「満点でないとダメだよ」というシグナルを子供に伝える手段でもあるから、何らかの形でやる必要がある。
満点が必要だと分かると、子供は満点を取るための努力をするので、答え合わせも必然的に一生懸命になる。