勉強のできない中学生から学ぶ事(4)勉強がクセになってない
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勉強のできない中学生から学ぶ事の4回目だ。
勉強のできない中学生は、勉強がクセになっていない。
十年以上昔の話だけれど、雑誌でやっていたコピー塾で、「勉強ばかりやっている東大生の言い訳」とかいうお題で、「ごめんなさい。だってクセなんだもん」
というのがあった。
勉強というのは、クセなんだよね。
モノを知りたい・学びたいと思うのは、何かのきっかけで起こる気持ちだけれど、勉強をすること自体は、くせに近い。
何かしていないと落ち着かない、、、そう言うことは良くあることだけれど、そのときに何をするか?
勉強するヤツというのは、そこで勉強してしまい、勉強出来ないヤツというのは、そこで別のことをしてしまう。
たとえばゲームをしてしまうヤツもおれば、マンガを読んでしまうヤツもいる。
一種の勉強中毒だ。
だけどそんなに勉強ばかりしていられないから、体を動かしたり、散歩に出かけたり、いろんな事をする。
健康で、なおかつ勉強が出来るタイプというのは、そう言う風に自分の身体に関しても敏感で、だから良くできるという、良循環になっている。
逆に言うと、勉強がクセになっていない子供の場合、勉強をすること自体が特別なことだから、始めるのにどうしても努力が必要になる。
スタートするのに努力やエネルギーが必要だ。
しかも調子に乗ればドンドン進むというわけじゃない。
分からないことがたくさんあるから、そこで止まる。
低学年から辞書や図鑑を使って、自分で調べる癖が付いている子供は、そこで調べるわけだけれど、分からないことが多いとそこで止まる。
私なんかも、英単語がなかなか覚えられなかったので、高校の時など1ページ訳すのに20回も辞書を引いていた。
そんなことをしていると、どうしても止まってしまう。エンストだ。
そして一旦止まったら、またスタートするのに
努力やエネルギーが必要だから、勉強を続けるのは大変だ。
そんなわけで、どんなにやっても平均点以上の点数を取るのは難しい。
小学校低学年の時に、自分で調べる癖をつけていないと、そうしてドリルなどをやる癖が付いていないと、中学に上がった途端、ビックリするくらいひどい点数を取ってくることになる。