受験目前で、突然、字が読みやすくなった子供にビックリ
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受験を目前にした冬休みになると、急に成長する子供がいる。
「こりゃまずい」と思うのか、突然字がきれいになる子供がいる。
最近もそう言うことがあって、ちょっとビックリした。
その生徒さんは、漢字の読み書きがかなりできなくて、しかも書いた文字が読みにくい。
読みにくいと言うか、合っていても間違って見えるような字で、合っているかどうか判別するのに時間がかかってしまうような字。
カタカナなんかも丸まった字で書くから、読みにくいったらありゃしない。
で、実際にその生徒さんが字を書いているところを見ると、書き順なんて知ったことかという、驚きの書き方。
書き順どころじゃなくて、ただ字を図形として捉えているらしい。
たとえば国構えなんて、一筆書きのように書く。
丸や三角を描くように、くるっと書く。
こういう書き方をする生徒は、なかなかいない。
彼の目には漢字は一体どういう風に写っているのだろうとかよく思っていた。
こういうタイプの生徒はたいてい、軽い学習障害(難読症)の気があるんだろうけれど、ああこの子は、そう言う風に漢字を捉えているんだなとわかった。
成績がかなり良くない子供というのは、たいていそういう学習障害っぽいところがあるが、おそらく実際、そう言う風に見えているんだろうと思う。
国構えなんかは、中の作りを四角い囲いで取り囲んでいると言う風に、立体的に見えているのかもしれない。
ウチの弟も子供の頃よく、逆さ文字(鏡像文字)を書いていていたから、意外と漢字も3Dのように立体感があるように見えるのかも。
私自身はどちらかというとアスペルガー症候群寄りなので、ちょっとその当たりはよく分からないが。
因みにウチの弟は中2までものすごく成績が悪かったが、中3の時に猛勉強して私と同じ高校い通い、一浪して大阪大学経済学部を卒業した。
でまあ、話をもどすが、あまりにも漢字の読み書きが良くなくて、国語を担当している先生にも伺ったら、なんと4年生レベルも怪しいという。
さすがにこれはマズいと本人に尋ねたら、漢字の書き取りの問題集を一冊も持っていないと言う。
さすがにこれはマズいなと言うことで、漢字と言葉の問題集と方眼ノートを秋に渡して毎日やるように指導していたのだが、家庭でも頻度順の問題集を買ってきてやるようになったらしく、3ヶ月で多少マシになってきた。
そしてマシになってくると、漢字の見え方も変わってくるのか、突然、字が読みやすい字になり、カタカナもビックリするような形になった。
やっぱり子供も、やる気が出てくると違うね。
久々にビックリしました。