4年生になったら、気を付けろ!識字障害は早めに対処が必要
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勉強というのは、トレーニングしないと、できるようにはならない。
何しろ小数とか分数とかいっても、これってほんの数百年前にできた代物で、誰でも簡単に理解できるようなものではない。
言葉も漢字もアルファベットも、勝手に身に付くものではなくて、練習しなければできないもの。だからとにかく、ある程度できるようになるまで、家でしっかり訓練が必要なんだ。
この訓練を怠ると、4年生ごろから成績に差がつくようになる。
というのも4年生前後になると、学習障害(識字障害)が発生するからだ。
識字障害(しきじしょうがい)というのは、文字を読んだり書いたりするのが苦手という障害で、人口の約一割程度は発生すると言われている。
ヨーロッパの貴族などで、音楽はできるが読み書きはダメっていう家系があったりするが、それがつまり識字障害の家系ってことだ。
識字障害の特徴は、「文字を書き写すことができない」とか、「文字を逆さに書いてしまう(鏡像文字)」ということなんだけれど、これはもう、徹底的に音読して、文字を書くしかないらしい。
というのも、人間の脳というのは、文字を先ず音に直してから理解するようになっているからだ。
(詳しいことは、私の作った識字障害のサイトを読んで欲しい)
小学校で手を抜くと、中学校にはついていけなくなる
人間の脳には残念ながら、文字の読み書きをするための特別な仕組みはない。
音を聞いて判断する機能と、文字の形を理解する機能に無理やり関連性を作って、それで文字の読み書きをしているだけだ。
だからこそ、家庭でシッカリ読み書きの練習をさせる必要がある。文字は必ず音読させ、音をシッカリ覚えさせる。
特に小学校5年生以降は、抽象的な言葉がドンドン増えてくるから、それまでに家で漢字の読み書きの練習するクセをつけさせておかないと、手遅れになる。
抽象的な言葉というのは、実物がないだけに、なかなか理解しづらい。
理解できなければ、覚えることは当然できないから、おバカタレントのような、とんでもない言葉遣いになっていく。
日本語というのは、ひらがなやカタカナという表音文字を使うので、識字障害の発生率は英語圏より多少少ない。
しかしそれは発覚が遅れているだけで、中学になったらbとdを書き間違えたりして、識字障害があることがわかったりする。
中学受験を考える前に、まず読み書きの練習を子どもにどうさせるか、そこから考えるべきだろう。