試験では、根性で答えを見つけるべし。
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公立中学校では、前期の期末試験の最中。
中学受験は、明日、統一合格判定模試。
なんか試験対策ばかりの今日この頃。
で、過去問などを解かせてみて思ったんですが、根性がないねえ、、、
点数をとるべき問題は、とにかく点数を取る。
スマートな解き方が思いつかなかったら、1から順に考えてみる。
これがなかなかできない子供が多い。
たとえば3年前の模試では、こういう問題があった。
【問題】 ある始発駅では、電車は8分おきに出発する。バスは12分おきに出発する。 電車の始発は、5時14分。バスの始発は6時30分。 電車とバスが最初に同時に出発するのは、何時何分?
これは、倍数や数列を使う比較的簡単な問題なんだけれど、
普通の問題集に載っている基本問題をちょっとひねった問題だ。
基本問題は、最初に同時にでる時刻が決まっている場合が多い。
つまり、
【基本問題】
ある始発駅では、電車は8分おきに出発する。バスは12分おきに出発する。
今、電車とバスが同時に●時●●分に出発した。次に同時に出発するのはいつか?
というのがよくある問題なのだが、始発の時刻が異なっていて、最初に同時発車になるのがいつになるかを答えるわけだ。
大問中の1番は、必答問題
これは大問の中の(1)の問題で、このあとに
- (2)最後に同時発車するのはいつか
- (3)同時発車は1日何回あるか
と言う問題が続く。
だから最初の1番が解けないと、後の問題は全滅になるから、この問題はなんとしても解かないといけない問題なのだが、どうもそこまで執念がない子供も多い。
「解き方、習ってませ~ん」とかいって、あきらめてしまう。
「答えだけ出せばええんやから、解き方が分からんでも、始発から順番に時刻を書き出して比べれば答えは出せるやろ?」というんやが、そういう地道な調べ方は、お嫌いらしい。
この問題、実は2番と3番は典型的な問題なので、1番が解ければ簡単だったんだが、そういうわけで全滅。
なんだかなあ、、、根性がないと言うか、執念がないと言うか。
スマートな解き方でしか解けないと、東大や京大の問題は解けへんのに。
もうちょっと執念が欲しいと思う今日この頃だ。
ちなみに解き方としては、
始発の差は、6:30-5:14=1:16=76分。
76÷8=9あまり4だから、6:26に電車が出る。
後発のバスの始発時刻6:30以降に
初めて電車が出発するのはさらに8分後の6:34分。
6:30を起点とすると、電車は8n+4、バスは12m(n,mは整数)後に出発するので、これに当てはまる最小のn,mを見つけるとn=m=1
つまり6:42に最初に同時に出発することになる。