勉強の「すき間理論」ってなに?
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マーケティングの話に載っていたのだが、「すき間理論」というのがあるそうだ。
たとえば、コレクターズアイテムというモノがある。
ブランド好きの奥さんなら、シャネラーとか、グッチャーとか、特定のブランドの商品を買いあさるが、これはコレクターの心理をうまく使ったマーケティングの方法だという。
つまりファンやマニアは、カタログに載っている全ての商品が欲しいので、新しい商品が出れば、すぐに欲しくなる。
なので、大金をはたいてでもそれを買う。
他にも、切手の収集家とか、キティちゃんの収集家とか、鉄道模型の収集家とか、そう言う人は、特定のジャンルの商品を
全部集めようとしている。
一時期はやったペプシコーラのキャラクターのついたキャップとか、玩具付き価値、古くは仮面ライダーカードなど。
こういう例はいくらでもみつかるだろう。
人間には「全部揃えたい」という、心理があって、それを実践しているわけだ。
で、こういう心理は、どういうときに強くなるのか、というと、「かなりの数、そのジャンルの商品を持っている」と言う場合だそうだ。
たとえば全部で30個のバリエーションがあるシリーズで、29個もっている人は、残りの1個がどうしても欲しくなると言う。
一方、2~3個しか持っていない人には、そんな心理は生まれない。
これがなぜかというと、29こもっている人は、1個欠けている感があって、どうしてもそれを埋めたくなるんだそうだ。
これを「すき間理論」とかいうらしい。
欠けている感、が満点主義につながる
翻って、じゃあこれを勉強に生かしてみようと考える。
すき間理論でいくと、子供に勉強させるには、「あとちょっとがんばれば、満点が取れる」という状態を作ればいい。
10点満点で、2~3点しかとれない場合は、こういう欠けている感ができないので、8問くらい解けるような問題をさせる。
いつも言っているが、簡単に解けそうな問題なら、「やる気」がでるが、解けそうにない問題なら、「やる気」はでない。
千里の道も一歩からと言うが、勉強を本当に必要だと思ってやっている子供なんて、そんなにいないので、千里の道を歩き出そうという子供なんて、滅多にいない。
だからもう、9割方到達しているところから、始めないといけないわけである。
それでもって、満点とったら満点賞というのを設定しておいて、やる気をさらに引き出す。
難しい問題を10問解けば力はつくかも知れないが、そう言うことは、まず続かない。
だから、とにかく易しい問題を8問+ちょっと難しい問題を2問くらいのペースでやるのが一番いいだろうね。