塾選びのポイント(3)、大手の学習塾か個人経営塾か
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学習塾にも、いろんな授業スタイルがあり、またいろんなタイプの塾がある。
同じ学年の生徒を決まった時間に教室に集め、決まった科目の授業をする集団一斉指導の塾。
生徒それぞれに違った科目や違った単元の勉強を指導する個別指導の塾。
こういった塾があり、どういうスタイルが良いかは、子どもの性格にもよる。
大切な子どもを塾に通わせるとしても、どこの塾にしようか、どんな形態の塾にしようか、そして月謝はどれくらいかかるのか、考えることはいろいろだろう。
そして、もう一つ考えるべき事がある。
それは大手の学習塾がいいか、個人経営の塾がいいかということだ。
大手塾のメリット・デメリット
大手の学習塾のメリットは、多くの合格実績があること、情報を多く得ることができることや、模試を多く行なうことなどだろう。
また塾として、カリキュラムをしっかり組んでいるので、安心して授業が受けられます。
デメリットとしては、マニュアルに従った授業で通り一遍の授業になってしまうことや、家から通うのに時間がかかる場合がある、ということだ。
大手の学習塾は、駅前に展開している場合が多いので、どうしてもバスや電車、あるいは車での送り迎えが必要になってくる。
また一斉授業では、生徒同士の競争にストレスを感じてしまうというデメリットもある。
大手の学習塾では、先生に質問しにくいと感じる生徒もいるようだ。
またテナント料の高い駅前に展開しているために、生徒をたくさん集める必要があり、派手な宣伝が多く、儲け主義だと感じる人もいる。
個人経営塾のメリット・デメリット
個人経営塾のメリットとしては、親身になって教えてくれること、先生に質問しやすいこと、などがある。
個人経営の塾は、たいてい個別指導の形態を取っているので、生徒の学習進度や状況に対応した指導が期待できる。
また大手の塾とは異なり、駅前ではなく、その地域の中にあることが多いため、家から通うのに便利でクラブ活動との両立もできるなどといったメリットもある。
また、地域の学校の情報を持っている場合が多いので、テスト対策を行なってくれたりする。家庭的な雰囲気で、ストレスも感じることが少ないだろう。
一方デメリットとしては、学習の競争相手が少ないため、なかなか意欲がもてない生徒もいるかもしれない。
優秀で勉強に意欲的な生徒にとっては、ゆったりとし過ぎて物足りないかもしれない。
また大手の学習塾では年何回か実施しているような、模試がない場合もある。
もちろんそう言う塾でも、頼めば業者テストも受けられるはずなのだが。
最近ではホームページのある塾が多いので、そこから情報を得たり、口コミなどを読んで、比較すべきだろう。
そして、興味をもった塾に問合せしてみるといい。
ただし電話で長々と問い合わせするのは禁物。これは個人指導の塾にとって、非常に迷惑なことである。電話では見学の予約を入れるだけにして、見に行くべきである。
大手の塾のように電話係がいるわけでもないのに長電話を受け付ける塾は、指導がほったらかされていると考えた方がよいだろう。