中学受験が終わったら、得意分野を作ろう
更新日:
中学受験に限らず、受験が終わったら、もう勉強しないという生徒がたくさんいる。
しかしこれは至極危険な話だ。
塾で勉強詰めだったから、家では勉強させないという方針で、高校生になる頃には落ちこぼれている生徒もたくさんいるんだから。
なので中学に合格したら、中学レベルの読み書き、英単語当たりの暗記くらいは始めよう。
受験からは解放されたが、勉強は一生続くのだし。
もちろん新しい生活のための準備で忙しいということはあるだろう。
だけどそれで勉強時間をなくしてしまうと落ちこぼれる。
たとえば大学受験の場合は、家から通えないような場所に大学があることも多くて、家を離れることも多いから1ヶ月くらいなんだかんだやることはある。
そしてそこから新しい生活が始まるので、刺激に困ることはあまりないだろう。
私の場合は、大阪から京都へ移っただけだったが、同じ関西圏でも京都というのは独特な街なので、かなりいろいろとまどったような記憶がある。
そしてまた、浪人中、住み込みで朝晩新聞配達していて、そのせいもあって身体が衰弱していたせいもあって、かなりボーっとしていたこともある。
そうして気が付いてみたら、夏前には既に、授業には全然付いていけないという感じだった。
理系の学部の場合は、ものすごいスピードで授業が進んで、いきなり謎の用語が百万語ぐらい登場して、訳が分からない状態になってしまうことも多い。
「N次元????」「ディディキンド」「切断?」
初めて効く用語が飛び交うのであっという間に取り残された。
まあ考えてみたら高校の時も、英語なんかいきなり赤点とってたから、私がスロースターター過ぎるだけかも知れないが。
そういうわけで、のんびりしていたら、あっという間に落ちこぼれる。
なにしろ自分の廻りには、自分と同じくらいの学力か、それ以上の学力の生徒しかいないわけである。
それは難関になればなるほどいえることだろう。
つまり誰が最下位になってもおかしくない。
開成中学でも灘中学でも、最下位は必ずいるんだから。
そう言うときに得意な分野が一つでもなければ、子供はやる気をなくして勉強しなくなったりする。
そのまま放ったらかしにしておくと、良い中学に入っても、そのへんの大学に進学して終わりって事も良くあるから、得意分野だけでも伸ばしておこう。