中学受験、模試の結果は合格とは関係ない
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模試の結果は、全然あてにならない
中学受験の模試も、そろそろ終わりである。成績が上がった、成績が下がったと、大騒ぎするのも、そろそろ終わりになる。
しかし模試の結果というのは、あてにならない。中学受験の場合、これがもう本当にあてにならない。
中学受験の場合、模試で合格圏だとか安全圏という判定が出ていても、バンバン落ちてくれる。バンバン落ちて、そして塾に電話がかかってくる。
「センセー、どうしましょう...」
模試で安全圏の学校を押さえにして、上の学校を受けて落ちるのは仕方がないが、押さえのつもりの安全圏の学校まで落ちてしまって気が動転する親御さんが続出する。
志望を落として安全圏の学校を受けたつもりでも、やっぱり落ちて大騒ぎである。
で、真冬の寒空の下、あっちの中学、こっちの中学、とウロウロすることになる。
子どもも、そんな親の心理状況に影響されて、お腹が痛くなったり熱を出したりする。
ほんとにもう、大騒ぎだ。
塾側の人間からみると毎年のことだけれど、本当に大変。
模試は、合格とは関係ない
公立高校の模試というのは、そこそこあてになるが、中学受験や大学受験の模試は、あまりあてにならない。
理由は簡単で、実際の入試は学校ごとに問題が異なり、出題形式も難易度も異なるからである。
こういう場合は、偏差値がいくら高くても、合格に結びつくとは限らない。
公立高校入試の場合、模試があてになるのは、、都道府県で統一問題を解く入試だからである。
同じ問題で入試が行われる場合、その出題形式に模した模試なら、そこそこあてになる。
こういう場合は、模試の結果と合格には、きれいな相関関係がでるからだ。
だからこういう模試なら、偏差値とか合格確率はあてになるが、中学受験のように、受ける学校によって出題形式も難易度も全然違う入試の場合、全然あてにならない。
受ける学校の出題形式で何点取れるか、それが合格・不合格を左右するのであって、偏差値レベルでは安全圏でも、全く予断を許さない。