頭は良いが、他人の心がわからない。それって学習障害?
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勉強が進まない原因の一つに、学習障害がある。
学習障害はLDと略されるが、この呼び方は隠語のようで好きではない。
普段の生活自体は問題のないような子どもに対してLDと呼びだすと、結局、差別っぽくなってしまうから。
学習障害の代表的なのが、識字障害(しきじしょうがい)あるいは難読症(なんどくしょう)だ。
識字障害や難読症は、文字の読み書きに困難があるタイプの障害で、そのせいで勉強が遅れる。
難読症だと、文字を読むのに普通の人の3倍から5倍くらいの時間がかかる。
読むだけでそれだけ時間がかかるとなると、同じ時間で普通の人の3分の1とか5分の1しかできない。
勉強というのは、繰り返しが重要だから、これでは学んだ知識が脳に定着しない。
その結果、勉強がドンドン遅れていくわけだね。
難読症は、人口の1割前後もいる
因みに人間というのは、文字から意味を理解することが苦手らしい。
人間が人間である特徴は言葉を使うことで、聴覚障害がある人以外は、他人の言葉が理解できる。
しかし文字の読み書き能力は、全ての人が自然にできる能力ではない。
だが文字の読み書きは長らく一部の人だけできればよかったので、わからなかった。
だから義務教育を国民全員に課してみると、うまく文字の読み書きができない人間が、なんと人口の1割前後もいることが、わかってきたわけである。
アスペルガー症候群 という学習障害
学習障害には、軽度の自閉症、アスペルガー症候群というヤツもある。
自閉症というのは、昔は自分の殻に閉じこもるので自閉症だと言われていたが、どうもそういうものではないらしい。
というのも、特徴をみると、ちょっと変わった人と言う程度なら、山ほどいるからである。
アスペルガー症候群の特徴をまとめてみると、
- 他人の仕草などから、その人の言いたいことが読みとれない。
- 特定のことに、異常に執着する
- 規則正しいことを好み、予定通りになっていないと怒る
- 自分の関心のないことは、やらない
となる。
最初のこと以外は、これってもしかして自分にもあてはまりそうだ。
頭は良いけど、他人の気持ちがわからない。
アイコンタクトというのが、分からないのがアスペルガー症候群の特徴だ。
こういう状態は気持ちの問題じゃなくて、アスペルガー症候群なのかもしれない。