国語の成績が悪いのは(19)正解を真っ先に除外する子供達

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中学受験のための国語学習法。

 

小説や物語文はできるけれど、随筆や評論文が苦手な子供も多い。

 

基本的に国語が得意な子供というのは、物語文が好きなので、物語文は得意だが、評論はダメって言う子供が普通だ。

 

小学生にしてみれば、楽しい物語文はOKでも、何を言っているのかよく分からない評論は
ちんぷんかんぷんだというのは当たり前かも知れない。

 

出てくる言葉も抽象的なモノが多いし、正解を見ても、なぜこれが正解なのか分からないことも多い。

 

そう言う子供の場合、記号で答える4択の選択肢でも、いきなり正解を除外してしまうことが多い。

 

抽象的なことを言っている場合、どうも雰囲気で選んでいるようで、自分の持っている常識に反する選択肢は、完全に間違いだという判断を下すのかも知れない。

 

だから国語が苦手な子供というのは、4択問題で3回連続間違えたりする。

 

最初に正解を除外してしまうのだから、それも当然だろう。

 

 

自分の持っている知識や常識を否定するのは難しい
四択の選択肢で、一番最初に正解を除外してしまうのは、「自分の知っている知識や常識に反したことを拒否する」

 

という人間の普通の行動に原因があると思われる。

 

人間というのは、自分の持っている知識や常識と
全く異なるモノに出くわした場合、二通りの行動に出る。

 

一つは、「とにかくまず拒否する」、もう一つは、「とにかくまず検討してみる」。

 

ところが評論文というのは、以前にも書いたとおり、「世の中では常識で通っていることとは
異なることを主張する」

 

というタイプの文章であるから、結論は子供の知識や常識とは異なっていることが多い。

 

となると、いきなり正しい選択肢を除外してしまう理由は
自ずと明らかで、「自分の知ってることと違う・関係ない」からだ。

 

特に親の言うことをすぐに信じて疑わない子供や、自分の主張を曲げない頑固な子供の場合は、ついつい自分の主張に添った選択肢を選んでしまう。

 

問題を出題する側から言うと、そう言うことが起こると言うことをよく知っているので、正解を隠すために必ずと言っていいほど、世間の常識に添った選択肢も入れているので、すぐに引っかかってしまうわけだ。

 

それなら逆に、非常識な選択肢を選べばよいかというと、そう簡単ではない。

 

「それじゃあ、非常識だと思う選択肢を選んでみて」
と言って子供に選ばせると、やっぱり正解にはたどり着けない。

 

というのも正解の選択肢というのは、たいてい言葉の言い換えというのをやっていて、文中の言葉を別の言葉に言い換えた選択肢を
用意しているからだ。

 

だから言葉の言い換えが分からない子供は、どうしても正答にたどり着けないと言うことになる。

 

こうなると、本当にやっかいだね。


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